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偽装して出てくる本当の感情

unhappy-389944_1280 宇宙構造論
natan
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私の宇宙からこんにちは、natanです。

前回に引きつづき、今日も無意識に関するお話です。

前回ご紹介した、加藤諦三先生の音声動画はお聴きになりましたでしょうか?

この話の中で、コスモ・ライフォロジー的に大変興味深い表現がありました。

「抑圧されたものはなくなるのではなく、偽装されて出てくる」

無意識の底に押し殺した感情は、なくなることはなく、さらには偽装されて表に出てくるというものです。

natan
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うわー!ここでもミックスツイン構造現る!

って思いました。

今日はこの件について、ミックスツイン構造を使って解説してみたいと思います。

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簡単に自己評価は変えられない

たとえば、Aさんは「私はバカだ」と自己評価しているとします。

大抵の場合、自己評価のベースは親から植えつけられているものがほとんどです。

そのため、Aさんの自己評価の低さは、自分が小さい頃、親から「あなたはダメな子ね」と言われたことがキッカケです。

トボトボ歩く女性

親の言葉によって、「私はバカだ」という考え方がデフォルト設定されてしまったAさん。

そのため、自己否定にはじまり、何かの目標に対しても「私はきっと何をやってもダメだ」という思いによって、目の前の物事から逃げてしまうという行動をとってしまいます。

この状態って、自分の思い込みをなくせば、自己肯定感がアップするものだ!と単純に考えがちなんですが。

そう簡単に自己評価は変えられないのです。

それは一体なぜなのか?

物事の成立には二つの側面が必要

コスモ・ライフォロジーでは、物事が成立するためには二つの側面が必要になると考えています。

つまりそれは、ミックスツイン構造です。

「宇宙のすべては、例外なくミックスツイン構造で成り立っている」と考えます。

▼ 用語解説はこちらをクリック ▼

ということは、自己否定をしているAさんの場合も、自己否定が成り立つ裏では、ミックスツイン構造が働いているということになります。

詳しく説明すると…

親から「あなたはダメな子ね」という言葉によって、Aさんも「自分はバカなんだ」と思い込むようになったわけですが、親から言われたという現象だけで自己否定は成り立ちません。

ミックスツイン構造でみてみると、親から言われたという現象の客観的側面しか持っていないからです。

偽装される感情01

自己否定が成り立つ、もう一つの側面は何かというと、それはAさんが日頃から表現している、物事に対しての意欲の欠如や諦め、自分の弱さを表現する行動です。

しかし、この表現がくせ者なんです。

単純にミックスツイン構造の片割れとして適用できない、”ある事情”が存在します。

それこそがお話冒頭で触れた、加藤先生の言葉です。

「抑圧されたものはなくなるのではなく、偽装されて出てくる」

Aさんの物事に対する諦めや、自分の弱さを表現する行動こそが、巧妙に偽装された感情だからです。

偽装=反転

「偽装」という言葉を、コスモ・ライフォロジー的に言いかえると、何になると思いますか?

それは…

反転

です。

「巧妙に偽装されて出てくる」=「巧妙に反転して出てくる」

つまり、諦めや弱さの表現は反転した表現であり、反転前の純粋な感情は何かというと、それは「あなたはダメな子ね」と言った親に対する、悲しみ、怒り、つらさといった、主観的な感情です。

これによってミックスツイン構造が出来上がり、自己否定や思い込みが成立すると考えました。

偽装される感情02

本来は、このような構造をAさんが意識の中に持っているのですが、これまでもこのブログでお話してきているように、無意識に追いやった本当の感情にAさんは気づいていません。

最初はAさん本人も、そのとき感じた感情に気づいていたかもしれませんが、幼い子供の心ではそれを対処しきれず、その感情を無意識側に抑圧して追いやったのです。

すると、追いやった後の無意識領域は、Aさんという顕在意識が管轄するのではなく、

内なる私

に管轄が移ります。

人生版ケイブユニバースの第一階層

その内なる私が「悲しい、怒っている、つらい」と、今でも感じているのです。

その感情が顕在意識に上るときに反転して出てくるのです。

反転によって「悲しみ、怒り、つらさ」といったものが、「諦め、弱さ」といった表現に変わります。

【体験】悲しみ、怒り、つらさ→【抑圧】→【反転】諦め、弱さへ

これが加藤先生のおっしゃる「巧妙に偽装されて出てくる抑圧した感情」の構造だと、私は解釈しました。

反転した復讐

ときどき自分の周りにもすごく自己否定をする人がいて、その人に「こうすればいいよ」「こう考えてごらんよ」とアドバイスしても、まったく聞く耳を持ってくれない人っていますよね?

その人から、諦めや弱さのオーラがプンプン出ているのに、一向に変わろうとしない人。

そういう人が一向に変わろうとしない理由は、本人が無意識側に抑圧した本当の感情に気づいていないことも要因としてあるのですが、個人的にもう一つ重要なポイントがあるように思います。

それは…

その人は今でも無意識領域で過去の出来事と戦っている

ということ。

頑なに変わろうとしないのは、それだけ抑圧している感情が強い証拠だと思います。

それは、無意識側でその人の内なる存在が、今もなお、過去の出来事を許すことができなくて戦っている。

戦っているからこそ、反転した表現によって頑なに変わらない、「私は弱い存在だ!」という意思表示をしている。

「反転した復讐」と言えるかもしれませんね。

自分を変えられるのは自分だけ

無意識領域にアクセスして、自分を変えていけるのは自分だけです。

もし、今日のお話を読んで、自分もこの件に該当する、そしてそんな自分を変えていきたいと思った方は、ぜひ勇気を出して無意識と向き合ってみてください。

自分はなぜ弱いと周囲に表現してしまうのか。

なぜ簡単に物事を諦めてしまうのか。

そうしてしまう原因に自分自身が気づくことによって、自己評価を本当の意味で変えていくことができると思います。

自己否定は一概に「悪い」と言えない

そして、ここが最後に最もお伝えしたいことです。

自己否定をして頑なに変わろうとしない他者がいた場合、けっして

本当の感情を見なよ!

無意識と向き合いなよ!

と一方的にアドバイスしてはいけないと私は考えます。

なぜなら、その頑なに変わろうとしない人は、今もなお過去の出来事と戦っているからです。

なので、相手が助けを求めてきたときだけ、優しく手を差し伸べてあげてください。

もし本人が助けを望んでいない場合は、相手の無意識を尊重してあげてください。

ずっと戦いつづけることは容易ではありません。

それでもその人は戦いつづけているんです。

だから、自己否定している人を一概に「悪い」とは言えないのです。

「良い、悪い」は当の本人が自分に対して判断するものであって、他者が判断するものではありません。

ですので、そっと見守ってあげてください。

私は「自分は変わりたい!」と思っている方に向けて情報発信をしています。

今日の話によって、一人でも多くの方が自分の無意識に興味を持ってもらえるといいなと思っています。

ミックスツイン構造の概念は、自分自身に対してだけ使ってくださいね。

よろしくお願いします

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