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代々木忠監督から学ぶオーガズムによるスピリチュアル体験が起こる理由

heart 宇宙と性愛
natan
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私の宇宙からこんにちは、natanです。

今日は、AV界の巨匠代々木忠監督に関するお話をしたいと思います。

前回はセックスにおけるオーガズムと恍惚状態についてお話し、女性はとても良いセックスを体験することで「もう一人のさらなる高みにいる自己で出会う」というお話をしました。

今日は参考書籍を変えて、AV界の巨匠代々木忠監督のお話を参考に、哲学的にその意味に迫ってみたいと思います。

▼ 参考文献 ▼

▼ 参考文献 ▼

▼ 参考文献 ▼

記事を読むときの注意点

以下の記事は、性別問わず、無意識(内なる私)の性質や他者性の特徴、他者と絆を育むために必要なコミュニケーション法が、女性器の性質に現れていると捉えながら読んでみてください。(性器は世界空間の構造的射影であり、それを象徴したものが人間の性器です。)

また、女性の心と体の特徴の把握として、文面そのままの意味で読みすすめても構いませんが、けっして性器信仰&女性優位として捉えないようにお気をつけください。

コスモ・ライフォロジーでは、性器を宇宙論として語っています。

代々木忠監督のご紹介

代々木 忠(よよぎ ただし、1938年3月18日 – )は、福岡県小倉市北方仲町(現・北九州市小倉南区)出身のAV監督、映画監督、映画プロデューサーである。アテナ映像社長・アクトレス代表。

本名は渡邊 輝男(わたなべ てるお)、愛称はヨヨチュウ。

Wikipediaより

代々木忠監督の教え

代々木忠監督の詳細は書籍を読んでいただくとして…

監督は「思考を捨てて、淫乱になれ」と言います。

その理由は、現代のセックスは片足しか突っ込まない「思考系セックス」であり、これは相手の体を使ったマスターベーションであると。

自我を明け渡し、心まで裸になることで、本当の快楽と相手とつながる一体感が得られる、そこに本当の愛があるとおっしゃっています。

この「思考系セックス」とは、別名「ジャンクセックス」とも呼ばれます。

ほとんどの人はそれを通常のセックスだと思い込んでいますが、じつはそれは自我にがんじがらめになった思考系セックスなのです。

その状態ではこれまでお話してきたように、女性性が開花されることはありませんし、今日お話する「高みにいるもう一人の自己」とも出会えません。

くり返しになりますが、女性にとって至福のセックスの最低必須条件は、リラックスと相手に対する安心感と信頼感、そして委ねです。

オーガズムによるスピリチュアル体験

では、話を本題へと移しましょう。

監督は、AV撮影現場で出演した女優さんの中で、スピリチュアル体験をした人がいるとおっしゃっています。

女優さんのコメントは下記の通りです。

「日比野さんとひとつになりたくてなりたくて、しょうがなくて、すごくじれったくて……。そしてひとつになった瞬間というのが確かにあったんです。そのとき私は私であり、日比野さんだった」(みなみ)

「なんか広ーいところに、ひとりポツンと……なんかそういうような情景だった。見えるんですよ、ここじゃないところ」(小田桐まゆ)

「広い、白い世界、きれいな世界。べつに何かあるわけじゃないんだけど、うん、いいなーって」(北原奈美子)

「もうホントに善も悪もないというか、ホントに何もかも無の状態のところにいたから」(早坂亜澄)

「男って、私。私は私を敵に回してた。でも、男の人も女の人も私だから、一体になって当然だよね」(姫ゆり)

このような体験をした後の彼女たちの顔は、すべてを包み込む菩薩のような顔に変わっているそうです。

natan
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いや~、チベット密教、定寂心の段階っぽい!

三つのオーガズム

上記の状態にどうすれべ行き着くのか、監督の分析はこうです。

まず、

オーガズムには三つのレベルがある

と言います。

それは、

  1. 小さなオーガズム
  2. 中くらいのオーガズム
  3. 大きなオーガズム

です。

小さなオーガズム

まず「小さなオーガズム」とは、肉体的な快感が頂点に達したときに、我を忘れる状態のことです。

この場合の多くは、肉体的な刺激をフィードバックさせて、自己完結させているそうです。

そのため、セックスしている相手と心の交流がないのが特徴とのこと。

マスターベーションでイクのも、マスターベーションのようなセックスでイクのも、この「小さなオーガズム」と言えます。

クリトリス派といわれる女性の多くや、射精が最終的な快楽だと思っている男性のほとんどが体験しているのがこの「小さなオーガズム」です。

中くらいのオーガズム

「中くらいのオーガズム」は、肉体的な快感よりも、むしろ好きな相手への心のときめきの方にウエイトが置かれたセックスに多く見られるそうです。

肉体の快感と頂点と、心と心の融合から起きる忘我の状態。

心ゆえに感動をともない、「好き!」「愛してる!」といった思いがこみ上げ、それが言葉となって表れます。

また、「中くらいのオーガズム」を体験しているカップルのセックスは、目と目を見つめながら愛し合っているのが特徴で、思わず涙があふれてくることも多いとのこと。 

natan
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うんうん、すごくわかる。。。

大きなオーガズム

「大きなオーガズム」は、心や感情を超えて、「魂同士がダイレクトに共鳴し合う」とでも言うべき、至福の境地。

これを体験すると、気づきが起きて、人生観が一変するそうです。

それまでネガティブだった生き方が、ポジティブに変容します。

小さなオーガズムや中くらいのオーガズムでは「我を忘れる」レベルですが、大きなオーガズムは明け渡しによって、自分そのものがいなくなる感覚になるそうです。

これが一種のスピリチュアル体験です。

しかし、これまで30数年間にのべ1,000人近くの女性たちを撮ってきた監督でも、大きなオーガズムを体験した人は10人に満たないとのこと。

だから、大きなオーガズムを体験しなければ「そんなのはセックスじゃない」ということではなく、中くらいのオーガズムに至れば人はセックスでこの上ない幸せを実感できるから、それで十分なんじゃないかと僕は思う

と監督はおっしゃっています。

natan
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うんうん、私もそう思います。

ロシアの神秘思想家ゲオルギイ・グルジェフの理論

監督は女優さんたちに起こる不思議な体験は何なのか突きつめる中で、ロシアの神秘思想家ゲオルギイ・グルジェフの理論と出会います。

人間の意識の成長過程で、まず「本能オクターヴ」を身につけ、続いて「感情オクターヴ」、やがて「思考オクターヴ」を獲得していくとのこと。

「オクターヴ」とは、「ひと連なりの意識を表すもの」。

この生まれ持った意識は、ことあるごとに変化し、グルジェフはこの意識の違いを数値で表してみせたのです。

意識の違い

通常の意識「H48」

たとえば、常識にもとづいた社会生活を営んでいる意識レベルは「H48」

ここではおもに「思考」が主導権を握ります。

社会生活を送るために、「快」を求めたがる「本能」や、怒りや悲しみといった「感情」を、「思考」がうまくコントロールしている状態です。

しかし、この状態のままだといいセックスはできません。

クリトリスでイッたり、射精して快感を得るなど肉体的な「快」は得られますが、本物の悦びを体験することはできません。

自意識過剰で照れてしまって目を見られない、あるいは相手の体を使ったマスターベーションのようなセックスで終わってしまう人も、この意識にあるといっていいでしょう。

精神的苦痛、恐怖体験の意識「H96」

さらに精神的な苦痛、恐怖体験といった過度なストレスにさらされると、意識レベルは一段下の「H96」に落ちます。

この段階では、「こうあるべき」という偏った思考が強まり、男女の関係も嫉妬や執着が強い状態となります。

SMのような関係でしかセックスできない人、知識や思い込みによってエゴを満足させ、快楽だけを求めてしまう人もここに入ります。

未成熟な本能と、ネガティブな感情、凝り固まった状態の意識を抱えているといってもいいかもしれません。

こうした「H96」の状態では、心が満たされるセックスはできません。

心が満たされるセックスをするためには、「H24」へと意識レベルを上げなくてはいけません。

そのためにはどうすればいいか?

その方法の一つが

目合(まぐわい)

です。

思考を落とし、見つめ合い、思いを言葉にして、自らを明け渡すセックスを体験することだと監督はおっしゃっています。

セックスの悦びは「見つめ合う」から始まる。

いいセックスをするには、相手の目を見て言葉を交わすことが欠かせない。

お互いに見つめ合えば、感情が動く。セックスは性器のつながりだけでなく、社会的なプライドを捨て、自分を相手に明け渡し、愛おしいと感じながら相手の歓喜の目に出会うとき、さらに深い快感が津波となって押し寄せる。

これが「目合(見つめ合い)でイク」、すなわちオーガズムである。

オーガズムに達すると、相手と身も心も溶け合うような感覚を体験する。体ばかりでなく心と心の境目もなくなり、一体感に包まれる。

生きる哲学としてのセックス

▼ 参考文献 ▼

明け渡しの意識「H24」

思考を落とし、自らを明け渡す体験によって、意識レベルが「H24」に上がると、「本能」「感情」「思考」すべてのオクターヴにおいて変化が起きます。

意識の違い

たとえば、思考オクターヴでは思考へのこだわりが成長を妨げているという鳥瞰的視座が「知性」を創出し、感情オクターヴでは、洞察力を備える「感性」が機能しはじめます。

本能オクターヴは、成熟し「対人的感性」が開花します。

「対人的感性」とは、他人の悦びや悲しみを我がことのように感じ取る能力のことを意味します。

ここに至ると、人を貶めたり嫉妬したりする気持ちも、つきものが落ちたようになくなります。

物事を客観的に見渡せる鳥瞰的な視座が生まれるのです。

このように意識レベルを上げることは、セックスの悦びをもたらすだけでなく、凝り固まった意識から解放され、人生そのもののレベルを上げてもくれます。

至福の境地「H12」

このように、すべてを委ね、明け渡すセックスにおいて、ごく限られた女性たちは「H12」という至福の境地へ至ったと考えられますが、しかし監督はこれを手放しで歓迎できない理由があると言います。

というのも、「H12」を体験する人の多くは、普段は意識に上ってこない恐怖や憎悪や自責の念を物質レベルまで凝縮させた「H192」を抱え込んで、もがき苦しんでいる場合がほとんどだそうです。

つまり、最下層の「H192」を抱えているからこそ、明け渡しのセックスにおいて最上位の「H12」まで一気に上ることができるということ。

闇と光が反転するように、何もかも呪っていた般若の状態から、すべてを包み込む菩薩のような状態になるのだそう。

そう、「母性」の開花です。

つらい思いを抱えている人は、オーガズムによって母性の力を、そして慈愛に満ちた菩薩のような心を持つようになる可能性を秘めています。

しかし、これは長続きせず、再び意識レベルが「H12」から「H192」に落ちることもないとは言えません。

意識とは、ことほどさように変化し、移ろいやすいものだからです。

だからこそ、セックスにおいて「H12」を目指さなくてもいい理由は、「H12」に行けないということは、逆をいえば通常の意識状態が健康そのものだということを表していると思うのです。

「H192」の人は現状は苦しいかもしれませんが、それを少しずつ改善させることで一気に高みへと登ることもできる可能性があるということでもあります。

結果的にいつもこのブログでお伝えしているように、心の問題解決が一番大切なんですけど、今日はオーガズムと意識レベルの変化についてのみご理解いただければと思います。

まとめ

代々木忠監督の分析は、現場にいる人間じゃないと知り得ないことばかりですね!

監督はこういった神秘的なこと、人間の奥深さを教えてくれたのが、作品に出演してくれた女性たちだったとおっしゃっています。

女性が本当の人間の姿を教えてくれる。

natan
natan

私も一人の女性として、この時代に女で生まれたことを誇りに思います。

あと、至高のオーガズムを体験するのに、以前もご紹介したアダム徳永さんのスローセックス情報もオススメです。

次回もお楽しみに♪

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