私の宇宙からこんにちは、natanです。
このページでは、私が運営しているYoutube「ろじろじラジオチャンネル」第11回放送時のトーク内容全文をご紹介します。
本日のトーク内容
さあ、始まりました「ろじろじラジオチャンネル」。本日もよろしくお願いします。
前回は、私の自我意識の成長と、私の男性性と女性性のラブラブのろけ話についてお話しました。
今日も自我意識と男性性についてのお話で、あの大人気マンガ『鬼滅の刃』をベースに、男性性について語ってみたいと思います。
いまさら鬼滅かい、って話ですが(笑)
ヌーソロジー界隈でも注目された『鬼滅の刃』
『鬼滅の刃』のストーリーをご存知の方は多いと思いますが、あらすじを簡単にご紹介します。
竈門炭治郎(かまどたんじろう)という主人公が、鬼に家族を殺され、妹である禰豆子(ねづこ)も鬼になってしまったので、禰豆子を人間に戻すための旅に出るというストーリーです。
ヌーソロジー界隈では、『鬼滅の刃』は結構話題に上がった漫画です。なぜなら、「宇宙は双子で成り立っている」とするヌーソロジーの宇宙構造論に、この炭治郎と禰豆子の特徴が合致するからです。つまり、宇宙を構成している双子である男性性と女性性が、炭治郎と禰豆子に象徴されるというわけです。
その男性性と女性性は、恋人として捉える人もいれば、兄と妹として捉える人もいます。
私は恋人派です(笑)
そして、炭治郎が必死に禰豆子を守る様子が、インナーチャイルドを守ろうと必死に頑張る自我意識、そして男性性の姿そのものなのです。
社会学界隈でも注目された『鬼滅の刃』
社会学界隈でも『鬼滅の刃』は注目され、社会学者の宮台真司さんは『鬼滅の刃』に出てくる「鬼」に着目されています。
宮台さんは、鬼は現代の人間そのもの。人は勝ち組になろうとして、平気で他人を蹴落とすため、自分の利益を追求する利己的存在になっている。だから、現代は鬼が多数派を占める時代。
その一方、鬼殺隊の炭治郎は、仲間を守るためだけに力を使う利他的な存在であり、彼は必死で修行をくり返す。しかし、従来の漫画のように一気には強くはならない。弱さを抱えながら、ゆっくりと強くなっていく、と語っていらっしゃいます。
哲学的そして社会学的にも、多角的に見ることができる『鬼滅の刃』だからこそ、人気が出たのかもしれません。
ヌーソロジー界隈でも禰豆子が持つ鬼は、抑圧された無意識が鬼化したものだ、と言われたりもしています。全体的に、鬼から連想して、人間の無意識領域にみなさん着目されているという印象を私は持ちました。
炭治郎の言葉に感じたもの
私も『鬼滅の刃』ブームに乗って、2020年当時、アマゾンプライムでアニメ版を見ました。
描写的には、結構悲惨な描写があるなとは思いました。
でも、私はもともと藤田和日郎(ふじたかずひろ)先生が書かれた『うしおととら』という妖怪がたくさん出てくる漫画を読んで育ったので、うしとらの方が描写的に怖かったなという印象だったので、『鬼滅の刃』は「ほーほーなるほど」という感じで見ていました。
設定が私の好きな大正時代だったので、最初は楽しく見てはいたのですが、少し引っかかる部分があり、途中見るのがつらくなってしまいました。
その引っかかる部分というのが、炭治郎が語る言葉です。
禰豆子は俺が守るんだ。
俺は長男だから我慢できたけど 次男だったら我慢できなかった。
頑張れ炭治郎頑張れ!!俺は今までよくやってきた!!俺はできる奴だ!!
このような言葉が、炭治郎の名言として、ネットであがっているのですが、正直、私にとってこの言葉を聞くのはつらかったです。なぜなら、私の自我意識やこれから自分の女性性を守るために強く成長しなくてはいけない男性性に、炭治郎が重なったからです。
スピリチュアルや心理学でも、「自分の無意識を大切にしよう」とか「インナーチャイルドを守ろう」などと言われています。私もそれを学んだからやるというのではなく、「やらなきゃいけなかった」という思いで取りくんできました。それは本心から「やらなきゃいけない」と思ったものです。
そして私は、いつもインナーチャイルドに寄りそって、彼女の声を聞き、ときには自分の手を震わせながら勇気を出して行動したり、言葉を発したりしてきました。
これね、上司に罵倒されたときがあって。パワハラを受けたんです。
そのとき私は思いっきり上司の言葉を切り捨てました(笑)
反発しました、クビを覚悟で。
震えながらも相手に対峙してきました。
そのような体験を通して、私の男性性は少しずつ強くなったのですが、当の本人、男性性にしてみれば、苦しい、怖い、助けてほしいのです。
男性性の成長というのは、はなたれ小僧が一人前の男性に育つようなものです。ですから、泣きながらでも前に進むという感じなのです。
だから、炭治郎の言葉「禰豆子は俺が守るんだ」という言葉はいい意味で共感もすれば、そうは言ってもつらいよ、しんどいよ、という本音もあるわけです。
炭治郎だって、自分を自分の言葉で鼓舞しつつも、泣いてるじゃないですか。それが私の男性性の姿に重なってつらかったのです。だから、『鬼滅の刃』を見つづける中で、「誰が炭治郎を守るんだよー!」と思い、見るのが辛くなってしまいました。
すごいですよね、『鬼滅の刃』の作者さん。たしか女性の方ですよね。
彼女が生み出す言葉って、私にとって、本当に言霊のようなものです。
言葉が玉になってドーンと胸に当たるんです、だからめっちゃ苦しいです(笑)
言霊のオンパレードです、あの作品は。
誰が男性性を守るのか?
私が実体験を通して思ったことは、自分の女性性を守るために男性性がいる、しかし、やはり男性性もつらい、支えてもらいたいということ。ある程度のところまでは自力で男性性も頑張れますが、かならず限界はきます。では、そこまでいったらどうするのか?
ここで気がつきました。「だから他者存在が必要なんだ」と。
炭治郎も最初は一人で禰豆子を守るわけですが、話の途中から仲間がどんどん加わっていきます。そう、炭治郎を救ったのは仲間の存在、他者存在なのです。
だから、私たちにおいても、最初は自分の力だけで自身の女性性と男性性を双子化させていく作業をするわけですが、それで終わりではない。男性性にとって、今度は外側にいる他者存在が必要になってくるのです。
そしてこの双子化という作業は、これまでより一段ステージを上げて、今度は身体を介した私とあなたという関係の中で達成していくという、新たな段階に入ります。
これは恋人関係、夫婦関係を見てるとわかります。
私は女性なので、彼女や奥さんという視点からお話しますね。
自分の彼氏や旦那さんという存在は、社会で嫌な出来事にあっても我慢して頑張っています。でも、家に帰ってくると子供に戻ったり、ときには弱音を吐いたり、もちろん甘えたりすることもあります。
そういった状況を見ていると、男性性も弱音吐きたいよね、守ってもらいたいよね、支えてもらいたいよねと、男性性のつらさを感じるのです。だから、男性性には他者存在が必要なのだと思います。
「人間は一人では生きていけない」という言葉は、本当にそうだと実感します。だから私は、人間関係を大切にして、なおかつ、人間関係の難しさにもちゃんと向き合おうと思っています。
おわり
というわけで、今日は鬼滅の刃を通して「男はつらいよ」ならぬ「男性性もつらいよ」というお話でした。
このお話が、みなさんの気づきの一つになったら嬉しいです。
それでは今日はここまでです。
ご視聴いただきまして、ありがとうございました。
また次回もぜひ聴いてくださいね。
それではまたお会いしましょう!バイバイ!