私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は、大人の愛着スタイルのなかから、「不安型」と「恐れ・不安型」についてのご紹介です。
▼ 参考文献 ▼
不安型愛着スタイル
気ばかりつかう
不安型の人にとって一番の関心事は、
にあります。
そのため、プライベートはもちろん、仕事の場でも相手の顔色を見ながら機嫌をうかがったり、過剰な気遣いが多いのが特徴です。
拒絶や見捨てられることを恐れる
不安型の人は「愛されたい」「受けいれられたい」「認めてもらいたい」という気持ちが非常に強いです。
そのため、拒絶されたり見捨てられることに対して極めて敏感です。
少しでも、相手が拒否や否定の素振りをみせたりすると、激しい不安にとらわれ、それに対して過剰反応をしてしまいやすいです。
すぐ恋愛モードになりやすい
不安型の人は、利害に基づく連携に過ぎない関係を、愛着関係と錯覚してしまうことが起きやすいです。
仕事上の関係が、すぐに恋愛関係に発展してしまったりするのも不安型の人に多いです。
べったりとした依存関係を好む
不安型の人は親密になればなるほど、急速に自分と他者の境界が曖昧になり、相手を自分の一部のように思い込んでしまう特徴があります。
親密になると急激にもたれかかってきて、相手のすべてを独占したいという傾向が顕著になります。
ネガティブな感情や言葉が飛び火しやすい
不安型の人は、不満や苦痛といったネガティブなことをつい口にしてしまう傾向がみられます。
言いだすとどんどんエスカレートして、そこまで思っていないことまで言ってしまうこともあります。
ネガティブな感情が燃え広がりやすいのです。
パートナーに手厳しく、相手の愛情が足りないと思う
とくに不安型の女性の場合、不満やストレスをパートナーに対して強くぶつける傾向がみられます。
それは不安型の人が、パートナーに対して不満を強く感じたり、パートナーは自分に何もしてくれていないという思いを抱きやすいからです。
このことは、不安型の女性が産後うつ病になりやすいことにも繋がっています。
両価的な矛盾を抱えている
不安型の人は、幼いころから養育者に過保護に甘やかされる一方で、親の意にそわないと強く拒否されるといった極端さのなかで育っていることが多いです。
そのため、甘えたい、愛情を求めたいと願う一方で、またいつ手痛い仕打ちが待っているかもしれないという気持ちも抱いています。
愛情が無条件のものではなく、状況が変われば見捨てられるという思いを消せないのです。
恐れ・回避型愛着スタイル
愛着回避と愛着不安がいずれも強い愛着スタイルは、恐れ・回避型とよばれます。
対人関係を避けて、引きこもろうとする人間嫌いの面と、人の反応に敏感で、見捨てられ不安が強い面の両方を抱えているため、対人関係はより錯綜し、不安定なものになりやすいのが特徴です。
一人でいることは不安で、人と仲良くしたいと思うが、親密になることで強いストレスを感じたり傷ついてしまうという矛盾を抱えています。
それは、人を信じたいが信じられないというジレンマでもあります。
それゆえ、恐れ・回避型の人には、疑り深く、被害的認知に陥りやすいという傾向があります。
恐れ・回避型の傷つきやすさや不安定さは、養育者との関係において深く傷ついた体験に由来していることが多いです。
また、愛着の傷を引きずり続けている未解決型の人も多くいます。
いまも傷口が閉じないまま、クレパスのように裂け目を露出させている状態であり、不安定な構造が表面にまで口を開いています。
そのため、些細なきっかけで不安定な状態がぶり返し、混乱型の状態にスリップバックを起こしやすいのです。
混乱型は虐待された子どもに典型的にみられるもので、愛着対象との関係が非常に不安定で、予測がつかない状況におかれたことで、一定の対処戦略を確立することができないでいます。
年齢とともに対処戦略を確立して、一定の愛着スタイルを持つようになりますが、別離体験や孤立的状況などにより、愛着不安が高まったり、愛着の傷が再び活性化すると、混乱型の状態に戻ってしまうことがあります。
境界性パーソナリティ障害は、愛着という観点でいえば、混乱型に逆戻りした状態だといえます。
混乱にのみ込まれると、情緒的に不安定になるだけでなく、一過性の精神病状態を呈することもあります。
自分の愛着スタイルをチェックしてみよう
というわけで、ここまで各愛着スタイルについて解説してきましたが、自分がどの愛着スタイルに該当するのか、気になる方は実際にチェックしてみてください。
次回は、愛着スタイルの共通する傾向についてお話したいと思います。
▼ 参考文献 ▼