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【愛着障害】大人の愛着スタイル①安定型と回避型

愛着障害
natan
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私の宇宙からこんにちは、natanです。

今日は、大人の愛着スタイルのなかから、「安定型」と「回避型」についてのご紹介です。

▼ 参考文献 ▼

子どもの愛着パターンは、親をはじめ、子どもにとって重要な他者との間で愛着パターンが積み重ねられていくうち、10代初めのころから、その人固有の愛着パターンが次第に明確になっていきます。

そして成人するころまでに、愛着スタイルとして確立されていきます。

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大人の四つの愛着スタイル

大人の愛着スタイルは、診断法により多少違いがありますが、大きく分けると以下の四つです。

  1. 安定型
  2. 回避型
  3. 不安型
  4. 恐れ・回避型

遺伝的な気質とともに、パーソナリティの土台となる部分を作り、その人の生き方を気づかないところで支配しているのが

愛着スタイル

です。

愛着スタイルは恒常性を持ち、とくに幼いころに身につけたものは、7~8割の人で生涯にわたり持続します。

生まれもった遺伝的天性とともに、ある意味「第二の天性」としてその人に刻み込まれます。

それが後天的な環境の産物であることを考えると、いかに重要かがご理解いただけるかと思います。

遺伝的天性を変えることはできないとしても、愛着という後天的天性を守ることは可能だからです。

安定型愛着スタイル

安定型の第一の特徴は、対人関係における絆の安定性です。

安定型の人は、自分が愛着し信頼している人が、自分をいつまでも愛しつづけてくれることを、当然のように確信しています。

愛情を失ってしまうとか、嫌われてしまうなどと思い悩むことがありません。
自分が困ったときや助けを求めているときには、それに必ず応えてくれると信じています。

だから、気軽に相談したり、助けを求めたりすることができるのです。

また、安定型のもう一つの特徴は、その率直さと前向きな姿勢です。

人の反応を肯定的に捉え、自分を否定しているとか、さげすんでいるなどと誤解することがありません。

自分の気持ちを偽ってまで相手に合わせるよりも、自分の考えをオープンにさらけ出した方が、相手に対して誠実であり、お互いの理解につながると考えます。

愛する人との別れに際しても、悲しい気持ちを抱きながらも、その気持ちに圧倒され、心が不安定になったり、生きていく勇気を失ったりすることはありません。

自分の中に大切な存在は生きつづけていると感じ、それまでの愛情に応えようと前向きに生きていこうとします。

仕事と対人関係のバランスが良いことも大きな特徴であり、ともに楽しみながら取り組むということが自然にできます。

そのためストレスを溜めこみにくいのです。

回避型愛着スタイル

親密さよりも距離を求める

回避型の人は、距離をおいた対人関係を好みます。

親しい関係や情緒的な共有を心地よいとは感じず、むしろ重荷に感じやすいです。

だから、親密さを回避しようとし、心理的にも物理的にも距離をおこうとします。

何に対しても醒めている

回避型の人は、何に対してもどこか醒めているところがあります。

本気で熱くなるということが少ないのです。

情動的な強い感情を抑えるのが得意で、それにとらわれることもありません。

クールでドライな印象を与えることも多いですが、そうすることで傷つくことから自分を守っているともいえます。

また愛する人との別れに際してもクールです。

自己表現が苦手で、表情と感情が乖離する

回避型の人は、自己開示を避ける結果として自己表現力が育ちにくい、という事態を招きやすいです。

コミュニケーションの機会自体が減ってしまうため、会話において微妙なニュアンスを正確に理解したりすることも苦手で、意味を取り残してしまいやすいです。

また、表情が感情と食い違っていたりするのも回避型の人の特徴です。

安定型の人は悲しみや怒りを感じている人を見たとき、「悲しみや怒りを感じている」と解釈し、表情と感情が一致します。

しかし、回避型の人は悲しみの表情を浮かべている人に「怒っている」と答えたり、その逆だったりと表情と感情が一致しないことが多いです。

隠棲願望とひきこもり

回避型の人は、面倒くさがり屋でもあります。

やらなければならないとわかっていても、厄介なことは後回しにし、お尻に火がつくまで放っておくということも多いです。

その根底には、世の雑事がうとましい、俗世の喧騒を避け、静かな場所で過ごしたいという憧れがあります。

実際、世捨て人同然に隠棲したり、ひきこもってしまう人もいます。

パートナーの痛みに無頓着

回避型の人をパートナーに持つと、自分が困っているときや苦痛を感じているときにも平然としているばかりか、真剣に気遣ってくれたり、痛みを一緒に感じてくれる様子があまりみられません。

回避型の人の心の構造や、脳の働き自体が安定型の人と違っているためです。

あくまで他人事として、客観的にしか受け止められないのです。

共感的な脳の領域の発達が抑えられていると考えられます。

助けを求められることが怒りを生む

回避型の人にとって、頼られることは面倒事であり、面倒事をもち込まれることによって怒りが生まれます。

よって、男女問わず回避型のパートナーを持つことは、いざというときに助けになってくれないどころか、むしろ怒りの反応に遭遇することになるのを覚悟しなければなりません。

ちょっとお話が長くなりましたので、次回は「3.不安型」「4.恐れ・回避型」についてお話したいと思います。

▼ 参考文献 ▼

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