私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は、パートナーとの関係性が深くなってくると起こる、とある事象についてお話したいと思います。
恋愛関係や夫婦関係、友人関係において、パートナーとの関係性が深くなっていくのはとても喜ばしいことです。
女性ならとくに、相手が心を開いてくれるとすごく嬉しいですよね。
強がっている男性が、自分の前だけで本音を言ったり、弱さを見せてくれると、自分を信頼してくれているんだと感じ、嬉しくなります。
しかし、関係性が深くなるということは、相手の無意識を少しずつ垣間見ていくことでもあるので、そのとき、かならずしも良いことばかりが起こるわけではありません。
パートナーのインナーチャイルドとの遭遇
恋愛関係を例にあげると、パートナーが心を開いてくると、すくなからず甘えという態度は出てきます。
この甘えた態度は、可愛い側面もあれば、人によってはちょっと受け入れ難い側面もあると思います。
ワガママや自分勝手な行動などはそうですね。
なぜ、心を開いてくるとパートナーが変わってしまうかというと、私の考えでは、
パートナーのインナーチャイルドが出てきている
という風に考えています。
表の自我意識ではなく、パートナーのインナーチャイルドが現れていると考えます。
ですので、他者と心をオープンにして向き合ったとき、そこで対面するのは相手のインナーチャイルドだと考えています。
インナーチャイルド同士のケンカ
他者も、すくなからず心に傷を持っています。
そして相手の振る舞いは、その傷によって起こっている場合もありますし、以前もお話しましたが、無意識はかつて自分が居た場所を再度求めるので、幼少期の頃、両親に対して行っていた態度をそのまま自分に示している場合もあります。
もし、自分自身が心の問題を解決しているのであれば、相手を優しく受け止めてあげればいいと思います。
しかし、他者と関わることで、自分の無意識層をさらに深堀りできるわけですが、さらに恋愛などの場合は他者のインナーチャイルドに遭遇すると、自分のインナーチャイルドもモゾモゾ動きだすという事態も起こりやすくなります。
どうしてあなたばかりワガママ言うの!?
私だって言いたのに!!
恋人同士や夫婦がもめる一つの要因として、
インナーチャイルド同士がケンカしている
ということもあると思います。
現に私がそうでした。
愛に枯渇している自分が、他者を受け止められるわけがありません。
自分の未完了の心の問題が見えてくる
なので、自己と他者の意識領域では多様性のレベルが一段上がるだけでなく、他者のインナーチャイルドと向き合うことによって、自分のインナーチャイルドの未完了の問題も浮上してきます。
この場合も、他者存在のおかげで自分の改善すべき点が見えてくるのです。
他者のインナーチャイルドを、自分が変えることはできません。
ですので、自分のインナーチャイルドが騒ぎはじめたら、まずは自分のインナーチャイルドをしっかり癒やしてあげてください。
そして、その後にパートナーのインナーチャイルドと向き合ってみてください。
自分が相手のインナーチャイルドに対してどう判断し行動するのかは、マニュアル通りの答えは何一つありません。
そのとき導き出された感覚に従って行動することが、結果的に自分にとっての正解になると思います。
なので、そのときの判断は自分自身に委ねてみてください。
自分を知っていくことで、他者を知っていく
私は自分のインナーチャイルドとじっくり向き合ってきた経験によって、相手のインナーチャイルドも何となくですが捉えられるようになりました。
自分を知っていくということは、本当の意味で他者を知っていくことに繋がります。
そのおかげで、私はパートナーだけでなく、親しい他者と接するときも自然と相手のインナーチャイルドを捉えるクセみたいなものが身につきました。(さすがに初見では無理ですが。)
ですので、親しい他者と接するときは、人生版ケイブユニバースにも描いているように、他者のインナーチャイルドを経由してから、相手の自我意識と接するようにしています。
そうすることによって、相手の言葉や態度の裏に隠れている本音がわかってくるので、心を通して他者と向き合うことができるのです。
そこに否定的な感情は一切ありません。
他者も自分と同じなのだ。
この感覚があるからこそ、否定的な感情を持たずに接することができるのです。
この意識領域は、同性同士であればさほど難しくないのですが、やはり男女となるとあらゆることが見事に反転しているので、ここをクリアするのはなかなか難しいと感じます。
簡単にクリアできないからこそ、今も昔も変わらず恋人同士や夫婦関係の問題は存在しつづけているのだと思います。
私もまだまだ頭を悩ませることが多いですが、諦めずに他者と向き合っています。
人と人をつなぐ「絆」
NPO法人抱樸(ほうぼく)の奥田知志理事長と、社会学者の宮台真司さんの対談動画の中で、奥田さんがおっしゃっていた印象的な言葉があります。
NPO法人抱樸(ほうぼく)は、ホームレス生活者を支援する活動を行っているのですが、その方たちに炊き出しの活動を30年続けてきて感じたことがあったそうです。
それは、炊き出しによって人と人が繋がれる場があるというのは素晴らしいことだが、正直シンドイことの方が多かったそうです。
それは、ホームレスの方たちは心に傷を追っているからです。
その傷があることによって、人と人が出会う場ではトラブルが起こりやすいとのこと。
だから、
人と人を繋ぐ「絆:きずな」という言葉は、「傷:きず」という意味が含まれている
と奥田さんはおっしゃいます。
この言葉がとても印象的でした。
お互いが心に持っている傷を理解しなければ、本当の意味での「絆」は構築されない。
だからこそ、自己と他者が向き合うときは、自分自身の傷をしっかり意識化し、癒やすことで、他者の傷も理解することができると考えます。
まとめ
そういった意味でも、まずは自分の傷としっかり向き合って、心の問題を解決していくことが重要だと思います。
結局、今日のお話もいつもと同じオチでしたね(笑)
でも、とても大事なことなので、口を酸っぱくして言っていきますよ♪
次回もお楽しみに♪