私の宇宙からこんにちは、natanです。
このページでは、私が運営しているYoutube「ろじろじラジオチャンネル」第48回放送時のトーク内容全文をご紹介します。
本日のトーク内容
さあ、始まりました「ろじろじラジオチャンネル」。本日もよろしくお願いします。
前回と前々回は、非合理機能である感覚と直観についてお話をしました。今回からは、合理機能である思考についてお話したいと思います。
事前に知っておきたい3つのポイント
思考機能の解説をはじめる前に、まずは毎回お話している、自分の気質を考察する上で事前に知っておきたい三つのポイントを振り返っておきたいと思います。
ポイント1:主機能の見つけ方
まず一つ目のポイントは、自分の主機能を考えるときは、
という視点で考えてください。また、主機能がわからない場合は、
苦手機能から逆算して主機能を探し出すこともできるので、ご自身に合ったやり方で探してみてください。
ポイント2:外向性と内向性に共通する特徴
二つ目のポイントは、すべての気質にだいたい共通するであろう外向性と内向性の特徴です。
外向性(型)の共通の特徴
- 大雑把
- 積極的
- 関心が多岐にわたる
- 人助けをよくする
- 周囲の成長に重きを置く
- 早い
- 自己主張をする
- ごまかす
- 謝らない(外向的気持(F)タイプは例外あり)
- 階層型
- 利益による繋がりを重んじる
- 革新的
内向性(型)の共通の特徴
- 細かい
- 消極的
- 集中力がある
- 人見知り
- 自分の成長に重きを置く
- ゆっくり、遅い
- 自己主張が少ない
- 完璧主義
- すぐ謝る
- 平等型
- 心の繋がりを重んじる
- 保守的
ポイント3:日本人の気質
三つ目は、日本人の気質です。日本人はおおむね「内向感覚・気持(F)型」になるそうです。その気質をみなが持ちながら、それとは別に、人それぞれの気質が存在するようなので、自分本来の気質と日本人としての気質をある程度区別しながら考察してみてください。
合理機能~思考と気持(F)~
ではここから、合理機能である思考機能についてのお話をはじめます。
合理機能とは、現れてくる事象に概念規定を与えたり、良し悪しなどの判断を下したりする機能のことで、そこに属するものが思考と気持(F)です。この機能を主機能としてもつ人たちは、ほとんどいつも合理的な判断のもとに生きているので、「判断タイプ」と呼ばれます。
思考機能について
思考タイプの基本的特徴
続いて、思考を主機能に持つ人の特徴をご紹介します。思考はそれぞれ外向性と内向性をもつわけですが、ともに共通する基本的な特徴があるので、まずはそちらからご紹介します。
外向的思考の特徴
次に、思考機能が外向性に振れた場合の特徴についてご紹介します。
外向的思考が主機能になる場合、親からのしつけが厳しかったり、親が教育熱心だったりしたことが関係していると私は考えています。なぜなら、厳しい秩序意識が外向的思考を育てると思うからです。一般的に思考タイプは知的な方が多いと思いますが、私としては、頭の良さだけでなく、秩序意識も強いかどうかで考えた方がいいなと思っています。
内向的思考の特徴
次に、思考機能が内向性に振れた場合の特徴をご紹介します。
5)外向的思考は既存の論理で思考を進めますが、内向的思考は既存の論理それ自体を問います。私がよく話す「なぜそう思うの?なぜ?」というあの哲学的思考のことです。
8)内向的思考タイプが自分の意見を話すときは、勢いよくたくさん話してしまうため「我が強い」と思われることがあります。しかし、それは外向型と違って自我の主張ではなく、豊富な考えが頭の中にいっぱいあるために、それを分かち合いたいと思っているからそうなるようです。
12)内向的思考タイプが決まって立ち返るのは、主観的な観念、つまり主体が全体として何をしているか、を問うことです。こういう姿勢が哲学的態度を生むんですね。
ここで、個人的にすごくポイントだなと思うことをお話したいのですが、精神世界系やスピリチュアル系の教えを好み、その世界を探究する思考は内向的思考に属するものと考えがちですが、私はそれらは外向的思考に属するものだと考えています。
なぜなら、思想の創始者の方は、内向的思考でその世界を自分の力で見出したことは間違いないと思われますが、そこで見出されたものは時代を追うごとに情報化したり学問化したりするので、後世の人がそれをただ受け取って思考するというのは外向的思考だと思うからです。
また、今の時代はスピリチュアルも、ある意味で、趣味化しているように思うので、精神世界という分野に興味を持ってそこに身を置いているとしても、かならずしもそれは内向的思考ができているということにはならないと考えます。
内向的思考は、思考の論理自体を変える思考であり、それは思考している自分自身を思考することを意味します。外向的思考と内向的思考は区別がたいへん難しいです。だから、まずは「私は自分自身を思考しているだろうか」と自分に問うてみてくださいね。
思考機能が優越し過ぎた場合の特徴
外向的思考が優越し過ぎた場合
では次に、外向的思考、内向的思考が優越し過ぎた場合に起こってしまうことについてお話します。まずは、外向的思考が優越し過ぎた場合からご紹介します。
思考を主機能にもつと、気持(F)機能は過小評価され、抑圧されます。その気持(F)機能は過小評価されているわけですが、しかし、気持(F)機能は意識の意図に反して裏側で活動を繰り広げるので、このような行為に及ぶことがあります。
また、恥ずかしい自分自身の傷つきやすい感受性を隠すために…
内向的思考が優越し過ぎた場合
続いては、内向的思考が優越し過ぎた場合の特徴です。
自分の理念や理想を追求するにあたっては、たいていは一徹で、頑固で、人の言うことには耳を貸さないところがありますが、意外と相手のパーソナルな影響の暗示にかかりやすいところがあるようです。
それはどういったものかというと、自分の理念の追求が妨害されない限り、どんなに酷い目にあわされても、さんざん食い物にされても、なすがままに任せてしまい、後ろで悪事を働かれ、実害が生じても気がつかない、ということです。
イメージとしては、悪妻にされるがままの旦那さんみたいな感じでしょうかね。
内向的思考タイプは、理解者が現れると容易に相手を信じて、その人を過大評価してしまうので、内向的思考タイプが人を批判する力が欠如していることを食い物にする、すべてを心得ている野心的な女性の格好の餌食になるそうです。もしくは、恋愛、結婚以外では、弟子や二番手にいいように扱われる創始者というパターンもあると思います。
恋愛、結婚において、もしそのような女性が現れない場合には、内向的思考タイプは子供っぽい、人嫌いの独身者になることもあるそうです。
そして、先程も内向的思考の特徴のところでもお話したように、このタイプにとって外界の事実というのは、自分の思考を誘発するための二次的な意味しか持ちません。それが適度なものであれば、純粋で発展性のある哲学的思考ができるのですが、それが過度の場合、外界の事実に無関心だったり、人間という存在を見下すような態度をとったりすることがあります。自分も人間である、ということを忘れてしまうように思います。
それに関連して、内向的思考が優越し過ぎると、客観的な出来事や観念を一つの主観的な観念の根拠にしてしまうこともあるそうです。これはスピリチュアルでよくあるパターンかもしれないですね。「私がこう思ったから、こういうことが起きた!」というやつです。カルト宗教における危険な教義も、優越し過ぎた内向的思考が生んでいるのかもしれないなと思いました。
あと、これはぜひ触れておきたいことなんですが、内向的思考は哲学的思考でもあり、ヌーソロジーを理解していくためには必須の機能だと私は考えています。でも、やはりどんな機能も優越し過ぎるのはよろしくないんですね。
内向的思考が優越し過ぎると、自分自身の主体のあり方を、疑う余地のないものと思うようになっていきます。先程お話したように、外向的思考も優越し過ぎると、客体からの影響が強くなることで、自分自身を否定してしまうように、内向的思考もその思考が優越し過ぎると、自我が持っている特徴や思い出、価値観、人間関係、その他もろもろ、あらゆる個人としての内容が取り除かれてしまい、そこにある自分の存在だけを残して満足してしまうようになります。自我としての自分を否定し、「私は在る」だけで満足してしまうような状態です。
「今、哲学は行き詰まっている」と言われていますが、その一つの理由は、自分の感覚そして感情が思考の対象に入っておらず、内向的思考だけですべてを捉えようとしているからかもしれないなと私は考えています。
内向的思考もほどほどに…ということですね。
苦手機能「気持(F)」が与える影響
内向的気持(F)が与える影響
続いては、思考を主機能にもつ人にとって、気持(F)機能が苦手機能になるので、それがどのように影響してくるのかについてお話したいと思います。まずは、外向的思考タイプが苦手とするのは内向的気持(F)なので、それからお話していきますね。
内向的気持(F)が苦手ということは、それは、自分に感情や感受性があるのかどうかわからない、自分が何を感じているのかを思考で答え、実際に感じていることはわからないといった状態になりやすいということです。
でも、外向的思考タイプは感情を持っていないというよりは、適切なときに感情を表現できない、と言った方がいいかもしれません。
たとえば、親しい友人のパートナーが亡くなったと聞き、そのときは悲しくて泣いたのに、その友人にあったときには、一言のお悔やみの言葉も出てこない、というような感じです。家にいるときはすべての感情を持っていたのに、いざしかるべき状況になってみると、その感情を出すことができないんですね。
また、自分の思いや感じていることを聞かれると、困惑して、「あ~…」という返事をしたままフリーズしがちな印象です。先程もお話したように、自己開示が苦手なんだと思います。
その他、もし気持(F)機能が未発達だった場合、その機能は無意識的で十分に発達していないので、野蛮で絶対的になりやすい傾向があります。論理的に考えるのが思考タイプの特徴なのですが、無意識的に結果を黒か白か、肯定か否定か、好きか嫌いかではっきり区別してしまうようになるそうです。
さらに、感情という面から考えたとき、外向的思考タイプにとっては、他の人が別の価値観を抱いているとは思いもよらないので、自分が保っている内的な価値観に疑問を抱くことがありません。知的な頭脳とは裏腹に、とても子どもじみた感情を持っているわけですね。
その子どもじみた感情を持っていることや適切な感情表現ができないこと、自分が感情に鈍いことを覆い隠すために、外向的思考タイプは、型どおりの愛想の良い感情のようなものを示す習慣を持つようになるそうです。
これは女性に対する態度に現れやすいと感じます。女性を褒めてみたり、関心を寄せているように見せたりするけれど、どこか社交辞令っぽい印象を受けます。
外向的気持(F)が与える影響
内向的思考タイプが苦手とする外向的気持(F)も、ほぼ外向的思考タイプと同じような内容になります。
その他、外向的気持(F)が苦手ということは、他の人や周囲の雰囲気から悪い影響を受けやすいということでもあります。外からの劣等な感情が長くまとわりつくようになってしまうということですね。
外向、内向ともに思考タイプは気持(F)機能が苦手ではありますが、このタイプが人を愛するとき、その感情は途方もなく純粋であたたかいそうです。感情に打算がなく、ただ相手のためだけに向けられるとのこと。
これは、思考機能が優越し過ぎず、ごく普通に主機能として働いている場合かなと思います。合理的な判断は非合理な恋愛に向いていない印象ですが、でも、結婚生活であれば合理的に営んで、それで幸せな家庭を築いている方もいらっしゃるので、思考タイプは決して結婚生活を営めないわけではない、ということをここで触れておきたいと思います。
補助機能が伴った場合
思考機能の最後の解説になりますが、思考に補助機能が伴った場合、どのような特徴が表れるかをお話したいと思います。自分の主機能が思考かどうか、またはどの機能を補助として普段から用いているかという考察のヒントになると思うので、参考にしてみてください。
考察のヒント1:思考+感覚
考察のヒント1つ目として、思考に非合理機能である感覚が補助機能として伴った場合の特徴です。感覚機能は現実を捉える機能でもあるため、この組み合わせは、仕事や家庭などで出やすい態度だと思われます。
先程も触れたように、思考が主機能の方は、知的な人が多いとは思いますが、私は頭の良さだけでなく、秩序意識の強さも含めて見た方がいいなと思っています。ですから、知的なこと以外で、たとえば、家庭内での行動も含めて考えてみると、考察しやすいかなと思います。
そして、思考と感覚の組み合わせは、自分の肉体的欲求を思考で抑える傾向があるので、筋トレなどではストイックになりがちではないかなと考えています。
考察のヒント2:思考+直観
考察のヒント2は、思考に直観が補助機能として伴った場合の特徴です。この組み合わせは、仕事だけでなく趣味にも表れてくると思います。
3)インターネット世界はまさに思考の世界なので、その思考が外向性に振れたときはその社会の可能性を見出す方向に動くと考えられます。今話題のVRやメタバースもその一つかなと思います。
5)たとえば「理にかなっているから完全栄養食品でいい」とする人はこのタイプかもしれません。
考察のヒント3:職業の例
最後に、考察のヒント3として、思考を活かせる職業の例をご紹介します。
以上が思考機能のご紹介でした。今日お話した内容は、思考機能の大まかな特徴であり、自分が思考タイプであっても、当てはまらない特徴もあると思います。あくまでも考察のヒントとして捉えていただければ嬉しいです。
というわけで、次回は気持(F)機能についてお話していきたいと思います。
それでは今日はここまでです。
ご視聴いただきまして、ありがとうございました。
また次回もぜひ聴いてくださいね。
それではまたお会いしましょう!バイバイ!