私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日も前回のお話の続きです!
◎前回までのお話はこちら↓
▼ 参考文献 ▼
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脊椎の術後二年で、著者ナオミ・ウルフは女性の骨盤神経について、以前よりもはるかにたくさんのことを知りました。
それも当然といえば当然のことで、多くの女性と同じように、彼女自身も何もわかっていなかったからです。
それは女性性そのものに関するすべての鍵だったのです。
ヴァギナについて
「ヴァギナ」という言葉の使い方
彼女は「ヴァギナ」という言葉を、専門的な定義とはいくらか違った意味で使っています。
医学的にヴァギナは「(体腔の)入り口」、すなわち膣口ということで、これに関する多くの不適切な言葉の一つです。
彼女がこの言葉を使うのは、たった一つの名さえないもの、すなわち陰唇からクリトリス、子宮頸部を含めた女性の生殖器全体を表すためです。
ヴァギナをこのように大きく捉えても、私たちはまだ狭い意味でヴァギナを考えてしまいます。
二本の脚の間にあって、体の表面に見えていて、触れる部分。
つまり、外陰部と小陰唇とクリトリス。
あるいは、指で体の中を探るときに触れる部分、つまり膣管。
この皮膚の表面と膜の内部のことだと思っているために、私たちはヴァギナをひどく誤解しています。
ヴァギナの活動はもっと深いところにある
外陰部、クリトリス、ヴァギナは私たちが仲良く付き合っていくもののうち、最も表面にあるものにすぎません。
本当の活動はもっともっと深いところ、これら触れられる表面の文字通り奥にあります。
外陰部とクリトリスとヴァギナは、海の水面だと考えてみてください。
その下の水中には、活気のみなぎる網の目が張りめぐらされています。
複雑で傷つきやすく、一人ひとり異なる神経経路です。
この網の目のすべてが脊髄と脳へのインパルスを送り、脊髄と脳は同じ神経網の別の経路を通じて、新しいインパルスを送りかえし、さまざまな作用を生みます。
神経経路の密な束は、外陰部の皮膚と内部のヴァギナの皮膚(粘膜)よりもずっと奥まで、骨盤腔全体に張りめぐらされているのです。
男女の骨盤神経の違い
女性は同じような骨盤神経を持つ人はいない
上記の図を見てわかるように、女性の神経経路の豪華で複雑な網の目が脊髄に繋がっています。
これらの神経経路が、神経科医の言い方では、電気インパルスによって「点灯」します。
どのように点灯するかは、クリトリスと外陰部とヴァギナで起こること次第です。
人間の骨盤神経は、椎骨のうち、背中の下部にある仙椎のS4とS5から枝分かれしています。
それがさらに、三本の長い神経経路に枝分かれし、骨盤腔中に伸びています。
一本はクリトリス、一本はヴァギナの壁、もう一本は子宮頸部からはじまっています。
もう一つの神経網は、会陰と肛門からはじまります。
女性の骨盤神経と、その複雑な枝分かれにはビックリすることがたくさんありますが、とくに感心させられるのは、それが一人ひとり異なっていることです。
同じような骨盤神経の持ち主は二人とていない
のです。
ネッター解剖図を見ればわかるとおり、女性の骨盤神経の網の目は非常に複雑です。
女性の生殖器の神経支配が、人によって違うのはそのためです。
男性の骨盤神経
それと比べて、
男性の骨盤神経の網の目は画一的
です。
ほぼ規則正しい格子状の神経経路が、ペニスの周囲に集まっていて、もっと単純に見えます。
女性の生殖器の神経がずっと複雑なのは、子宮頸部と子宮のような、男性にない性と生殖の器官を持つためです。
男女の性器に現れる男性性と女性性
ここまでお話を進めてきて、コスモ・ライフォロジーの主軸である、宇宙的男♂と宇宙的女♀の概念における、男性性と女性性の違いが人間の性器にはっきりと現れていることがおわかりいただけたかと思います。
現段階の記事内容では、まだ性器に関する情報は少ないですが、コスモ・ライフォロジーが性器を男性性と女性性の象徴として取り上げる理由が、なんとなくみなさんにもおわかりいただけたかと思います。
そう、概念だけの男性性と女性性ではなく、しっかりと見えるかたちで男性性と女性性の性質が現れているのが性器なのです。
男性性と女性性の概念だけでは、理解してもなかなか人間の意識に大きな変化を起こしづらいですが、実際男女がまったく反転した性器を持っていて、それが身体や脳に影響を及ぼしていると知れば、自分の感覚や相手の反応を通して、より身体ベースでお互いの差異を認識し、理解しあえるのではないかなと思います。
これからまだまだ、その違いを記事に書いていきますよ。
次回は、今回のお話をもとに、人生論におきかえてお話をしてみたいと思います。
次回もお楽しみに♪