私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は参考書籍を変えて、「良いストレス」が女性に与える影響についてお話したいと思います。
◎前回までのお話はこちら↓
不安感が女性の生殖器の反応を強めることもある
現在、悪いストレスが女性の性的興奮と、ヴァギナそのものにマイナスの影響を与えることが、多くの研究によって立証されています。
しかし、かならずしも交感神経系の働きは女性にとって不必要なものではありません。
女性の性についての世界有数の研究者であり、テキサス大学臨床心理学部教授のシンディ・M・メストンは、書籍『科学者が徹底追究!なぜ女性はセックスをするのか?』の中で、
不安感が女性の生殖器の反応を強めることもある
と述べています。
▼ 参考文献 ▼
二つの実験結果
適度な不安を与えた場合
不安が女性の性的興奮にどのような影響を及ぼすかは、ヴァギナ用の光電式容積脈波記録法技術で計測されています。
ある研究では、女性にストレスを与えないような旅のドキュメンタリーを見てもらい、そのすぐ後で、カップルが前戯やオーラルセックス、挿入をしている情景を見てもらったそうです。
別のときには、同様のエロティックなフィルムを見る前に、不安をかき立てる、交感神経の反応を引き出すようなフィルムを見てもらいます。
その結果、エロティックなフィルムを見る前に、不安をかき立てるフィルムを見た日の方が、ヴァギナの充血が大きいことがわかったそうです。
つまり、不安をかき立てるようなフィルムを見ることで活発になった交感神経が、女性の性的興奮を高めたようです。
激しい運動をした場合
メストン性精神生理学研究所では、交感神経を活性化させる運動についても研究してみることにしました。
女性には間隔を空けて二日、研究所に来てもらったそうです。
一日目は旅のドキュメンタリーを見てもらい、その後にエロティックなフィルムを見てもらいます。
もう一日は、エクササイズバイクかトレッドミル(屋内ランニングマシーン)で20分運動をしてもらってから、こちらも同じくエロティックなフィルムを見てもらいます。
運動は心拍数が各人で最大70%に達するほどまでしてもらったそうですが、これはほとんどの人にとって、かなりきつい運動です。
どちらの日も、エロティックなフィルムを見ている間、ヴァギナ用の光電式容積脈波記録法で女性の性的興奮の度合いを測りました。
その結果、フィルムを見る前に運動をした日の方が、エロティックなフィルムを見ている間のヴァギナの充血の度合いが大きくなることがわかりました。
実際、フィルムに対する興奮度は、運動をした日には150%にまで跳ね上がったのです。
つまり、
交感神経は活性化すると、「闘争―逃走」の反応だけでなく、女性の体に性的興奮ももたらす
ということです。
よって、交感神経の活性化が女性の性の問題を解決する助けとなる可能性があることがわかったのです。
結論
女性が心理的にはセックスする気持ちになっていながら、体が反応しない場合は、外でパートナーを追いかけまわすとか(もっと良いのは、パートナーに追いかけてもらうこと)、ダンスに出かけるとか、怖い映画を一緒に見るといった、交感神経を活性化させるようなことをしてみるといいかもしれないと著者は言います。
自己精神療法の本の多くは、性的興奮を覚えなかったり、オーガズムに達しなかったといった問題を抱える女性に、逆のことを勧めています。
気を鎮めるような音楽を聴いて、体をリラックスさせるべしとか、泡のお風呂に入ろう、静かに瞑想しようといったように。
こうした鎮静術は、頭をすっきりさせたり、リラックスさせたりするのにはいいかもしれませんが、メストン研究所の研究結果からすると、
女性の体に性的に活を入れるならば、激しい運動の方が効果的
なのだそうです。
まとめ
女性の交感神経を活性化させることは、前回のお話同様、
安全性が保証されていることが必須条件
だと思います。
その状況において、交感神経を活性化させると、女性にとってそれがプラスに働くのだと思います。
怖い映画を見ることで交感神経が活性化されるようですが、セックスに限らず広い目で見れば、運動が一番なんじゃないかなと個人的には思います。
運動は健康維持には絶対必要ですし、セックスに限定するならば、セックスは持久走と似てますし、いろんな筋肉も使います。
体力のない人がセックスを楽しむのは難しいと思うのです。
体が硬いといろんな体位を楽しめないので、体のしなやかさも運動や日頃のストレッチによってもたらされるものだと思います。
健康的に交感神経を活性化させるには運動すべし!!
やはりここでも、交感神経と副交感神経のバランスが大切なんですね。
というわけで、次回もお楽しみに♪