私の宇宙からこんにちは、natanです。
このページでは、私が運営しているYoutube「ろじろじラジオチャンネル」第4回放送時のトーク内容全文をご紹介します。
本日のトーク内容
さあ、始まりました「ろじろじラジオチャンネル」。本日もよろしくお願いします。
今日お話する内容も前回に引き続き、このチャンネルで今後お話していくすべて土台になる基礎構造や基本情報について解説したいと思います。その基礎構造について、四つお話しています。
今日お話する内容は、三つ目の「ケイブユニバースと本当の外部宇宙の場所」についてです。
ヌーソロジーを学ばれている方はすでにご存知だと思いますが、ヌーソロジーを知らない方もいらっしゃると思いますので、その方へ向けてお話させてください。ヌーソロジーを学ばれている方は、復習という気持ちで聞いていただけると嬉しいです。
ヌーソロジーの宇宙観について
宇宙を語る上で大切な、ヌーソロジーの宇宙観についてお話します。
現代に生きる私たちは、「宇宙」と言われると、地球の外側の世界や太陽系や、その他銀河系が存在している、あの真っ暗な空間のことをイメージするのが通常です。
ヌーソロジーの視点は、宇宙それ自身がどのように成り立っているのか、その裏側の構造を明確にする思想なので、ヌーソロジーではまず最初に、この物質宇宙がどうやって出現しているのかについて説明がされます。
ヌーソロジーは、宇宙全体を一つの円環モデルとしてイメージしています。この円環モデルは「ケイブユニバース」と言われるもので、ケイブは「cave:洞窟、洞穴」、ユニバースはその語源となったラテン語で「universe:一つの回転」を意味します。
この円環状の宇宙観は、2世紀辺りから地中海で勢力を持ったグノーシス思想や、日本の古神道などでもスタンダードな考え方でした。
宇宙の循環性や永続性、始原性、無限性、完全性などを表現した、蛇が自分の尻尾を噛む「ウロボロスの蛇」という絵は、古代文明の時代から多くの文化や宗教に用いられてきました。
ケイブユニバースは、まさにこのウロボロスの蛇をイメージしていて、蛇の頭としっぽの部分は、ケイブユニバースでは「時空M」と表現されています。「時空M」のMは、ミンコフスキー空間の略ですが、ミンコフスキー空間については解説が難しいので、説明を省きます。単純に、私たちが見ている時空間のことだと思っていただければ大丈夫です。
つまり円環状の宇宙観では、私たちが生きる時空(物質世界)は、宇宙の結束点に位置していて、宇宙の「始まり」であると同時に「終わり」の部分なのです。
この円環状の宇宙というのは、宇宙がそういう物質的な形を持っているというわけではなく、宇宙のエネルギーの流動というイメージです。
ヌース(NOOS)とノス(NOS)
ケイブユニバースを見ていただくとおわかりのように、青い矢印と赤い矢印が互いに逆方向に描かれています。
青い矢印は、宇宙を自ら創造して他に働きかけていく能動的な力で、宇宙を上昇していく宇宙の知性や精神の力です。これは物質を作りだす霊的な力で、これをヌーソロジー用語で「ヌース(NOOS)」と言います。
そして赤い矢印は、宇宙を下降していく受動的な力で、ヌースが精神の力で創造していったものを物質という形で受けとります。この力を「ノス(NOS)」と言います。
図では二つの力がそれぞれ円を描くシンプルな線で描かれていますが、本来はコイルのようにグルグルらせんを描きながら流動しています。
赤色のノスは、青色のヌースの反映として作りだされている受動的な力のため、ヌースが存在しなければノスは独自で力を持つことができません。二つの力はつねに表裏一体で働き、この力の流れが最終的に時空Mでぶつかることで、物質世界が出現してくるというわけです。
以前の放送で、世界は二つのあり方と二つの力の流動性を持つとお話しましたが、その理由は、宇宙それ自身がヌースとノスの二つの力で流動しているからです。その力が物質世界にフラクタルに反映されてるというわけです。
また、物質世界のマクロ領域で惑星が公転や自転を行い、ミクロ領域では素粒子などがグルグル回っている理由は、こちらも同様に、宇宙がヌースの力で回転してるからです。したがって、惑星も素粒子もただ無秩序に回っているのではなく、ヌースという宇宙精神の力で回転しているのです。
あれは霊的な力で回転してるんです、すごいですよね!
ここで重要なのは、私たちはいつも物質を目の前にして日常を営んでいますが、じつはその背後ではヌースという目に見えない宇宙精神の力が働いているということです。なぜなら、ヌースが霊的な力で作ったものをノスが物質という形で受けとっているので、物質は宇宙の霊的な力がないと存在できないからです。
プラトンの「洞窟の比喩」
ヌーソロジーでは物質のことを「宇宙精神の影」と表現します。
このような宇宙観や物質を宇宙精神の影だとする考え方は、なにもヌーソロジーだけが持っているものではありません。有名なところでいえば、古代ギリシアの哲学者プラトンが提唱したイデア論の中に「洞窟の比喩」というものがあり、その内容とヌーソロジーの考えはそっくりなのです。
簡単に「洞窟の比喩」を説明しましょう。
人間は洞窟の中にいて、洞窟の壁に映った影を真実の世界だと思いこんで生きている。
しかし本当は、人間の背後で松明の明かりが映し出しているものを見せられているだけ。
影が見えるだけで人間に実態は見えない。
それに気づいた人間は、クルッと身を反転させ、洞窟の外の世界を目指す。
洞窟の外はイデア界であり、真実の世界は洞窟の外にある。
つまり「洞窟の比喩」は、物質世界は真実の世界から見ればすべて「影」だということを言っています。その物質という「影」を生みだしているものが、ヌースという宇宙精神だというのがヌーソロジーの見解です。
つまり、私たちがごく当たり前に思っている宇宙空間は、本当の宇宙ではないということです。ヌーソロジーに出会ったばかりの頃、まずここが理解できなくて苦戦する部分でもあります。
なぜなら人類は、今一生懸命「宇宙空間に出よう!」「火星を目指そう!」と言って、外側の宇宙に意識が向いてしまっているので、急にこのような話をされても、これまでの価値観を変えるのはそうそう簡単なことではないからです。
ちなみに、ケイブユニバースの「ケイブ」は「洞窟の比喩」から取られています。
本当の外部宇宙の場所はどこ?
では、真実の世界や本当の宇宙はどこにあるのでしょうか?
もともとヌーソロジーは冥王星のオコツトと呼ばれる知性体からのチャネリングを受けて構築が始まった宇宙論なので、オコツトの言葉からその回答をご紹介します。『2013:シリウス革命』という書籍から抜粋して読みます。
あなががたが意識や心と呼んでいる世界は、むしろ人間の外面方向に存在する部分です。
(中略)あなたがたにおいては、真実の意味においての宇宙の内と外が逆転してしまっているのです。
本当の外部宇宙はあなたがたの心の方向にあると考えたほうがいいでしょう。
否(いや)、正確に言えば、あなたがたの思考や記憶が存在している空間を発見したときの世界、それが本当の意味での人間の外部世界に至る入り口なのです。
この「本当の外部宇宙はあなたがたの心の方向にあると考えたほうがいいでしょう」という言葉。そう、本当の宇宙は、私たちの中心、心の中の深い場所にある内側の世界のことで、そこが本当の外部宇宙に繋がっているとオコツトは言っています。
結構ビックリな話ではありますが、でも、スピリチュアルを学ばれている方にとっては、さほど難しい話には聞こえないかもしれません。なぜなら、スピリチュアルの世界でも「宇宙と繋がる」という言葉がよく言われていて、人によっては「心の中に入っていくよ~」「自分の中を深く深く潜っていきますよ~」とおっしゃっているスピリチュアリストさんもいらっしゃるからです。だから、意外とスピリチュアルの教えは間違いっていないと、個人的には思っています。
その心の方向に宇宙があるとヌーソロジーでは言っているので、「宇宙と繋がる」という言葉もまさにその通りだと私は思っています。
反転意識について
しかし、スピリチュアルは繋がった先の状況はあまり明確に語られませんが、ヌーソロジーでは、心の方向にある外部宇宙が見いだせれば、この目の前にその世界を感じ取ることができると言います。
「洞窟の比喩」にあった「影が見えるだけで人間に実態は見えない。それに気づいた人間は、クルッと身を反転させ、洞窟の外の世界を目指す」という部分について、ヌーソロジーでは、それは身体の動きのことではなくて、意識の方向性のことだと言います。
人間は意識が外側の世界に向いてますが、それをクルッと反転させること、それは自分の心の世界だということです。この所作を「反転意識」と呼びます。この反転意識によって本当の外部宇宙を知覚していくことを、ヌーソロジーは目標にしています。
人間型ゲシュタルトと変換人型ゲシュタルトについて
そして、この時空という洞窟の壁を見ている存在のことをヌーソロジーでは「人間型ゲシュタルト」と呼びます。ゲシュタルトとは、ドイツ語で「かたち」「形態」などの意味を表す言葉ですが、ヌーソロジーでは認識の形態という意味で用いられています。
簡単に言えば、「意識状態」のことだと思っていただければ理解しやすいと思います。
つまり、世界を物質でしか捉えられなかったり、頭上に広がる世界を宇宙だと思いこんでいる、まさに今現在の私たち人間の意識状態のことを言います。
そして、意識を反転させて、時空という洞窟の壁ではなく、本当の外部宇宙を目指していく存在のことを「変換人型ゲシュタルト」と呼びます。略して「変換人」と呼んだりします。
この変換人が出現することによって、人類が本当の宇宙、本当の世界を見出すための第一歩が始まるので、ヌーソロジーはその変換人を生み育てようと活動しているわけです。
すべては目の前に…
円環状の宇宙観において、宇宙の結束点である時空という場所は、宇宙の「始まり」でもあり「終わり」の部分だとお話しました。
通常は、外部宇宙を目指すと言われると、どこか別の世界に行くようなイメージを持ってしまいますが、じつはそうではなく、円環状の宇宙観はつねに宇宙の始まりであり終わりの部分の結束点にすべてが出現してくる形になります。
つまり、外部宇宙を目指す場合、それはどこか別の世界に行くことではなくて、この目の前にその姿を見出していくということです。どこか遠くの世界に行くわけではなく、見続けるのはつねにこの目の前だということです。
意識は心の方向に向ける、しかしそこで見出された世界はこの目の前に出現してくるという、一見矛盾した表現は、体感を通してその世界を感じ取ると、「あ、こういうことか」とスッと理解できると思います。
今はまだ頭での理解なので、「矛盾してるな」「理解できないな」という状態だと思いますが、それでまったく問題ありません。体感で理解していくものなので、そういう現状の意味のわからなさも、じっくり味わってみてください。わからなさを味わうのも、すごく大切な体験です。
というわけで、今日はケイブユニバースの簡単な解説と、本当の外部宇宙についてのお話でした。
次回は、このチャンネルで今後取り上げていく心理学と哲学、そしてヌーソロジーの立ち位置についてお話したいと思います。
それでは今日はここまでです。
ご視聴いただきまして、ありがとうございました。
また次回もぜひ聴いてくださいね。
それではまたお会いしましょう!バイバイ!