私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は、第二層目にある他者の価値観フィルターのクリーンアップについてお話します。
◎第一階層目のフィルタークリーンアップのお話はこちら↓
本当の他者を見ていない
今日は、他者存在という多様性とどう向き合っていけばいいのかについてお話します。
まずはじめに、無意識フィルターの第一層目で、内なる私と向き合いました。
そこでは、内なる私が放つ過去の体験による悲しみの感情が、似たような事象を目の前にしたとき呼びおこされ、その感情を通して物事を捉えてしまうという現象が起こりましたね。
じつは、他者存在に対してもそれは例外なく行われています。
挙げたらキリがないですが、他者に対しても私たちはフィルターを通して見ています。
なので、私たちは、本当の他者を見ているわけではないのです。
でも、ここがすごく理解しづらいところで、
そうは言っても、他者は私が思っている通りの人に間違いない。
と、頑なにその考えを変えないのが人間意識の特徴でもあります。
しかし、やはり人間関係の壁にぶつかったのであれば、意識を反転させるしか解決の方法はありません。
そう、自分の他者の価値観フィルターが、不調和を起こしていることに気がつかないといけません。
内なる私と向き合うことは、これまで押し殺してきた気持ちと向き合うわけですから、人によってはかなりの抵抗があると思います。
この段階を乗り越えられない人も大勢います。
他者存在に対してもそれは同じで、自分の認識を解体させなければ本当の人間関係は築けないので、これもまたかなりの抵抗があると思います。
しかし、二本足の自分軸はそれまでの価値観を解体して再構築することによって拡大成長していくため、他者と向き合う場合もまずは、自分自身の価値観と向き合わなければいけないのです。
フィルターのクリーンアップ法
自分に「なぜ?」と問いかける
それでは、具体的なフィルターのクリーンアップ方法ですが、とある人に対して先入観を持って見ていることに気がついたとき、自分にこう問いかけてみてください。
私はなぜこの人をそのように捉えるのだろう?
この問いかけによって、自分の中にいろんな答えが浮上してくると思います。
こういったいろんな答えが浮上する中で、さらに自分にこう問いかけてください。
本当にそれは真実?
こう問いかけると、ありのままに他者を見ていなかったことに気づかされます。
でも、意外とこの問いかけで「ありのままにこの人を見ていなかった」ことに気づけても、価値観フィルターはなかなかクリーンアップできないのが正直なところです。
その場合はどうすればいいのか?
相手と会話をする
とてもシンプルな方法で他者に対する価値観を変えていきましょう。
それは…
その人と会話をする
です。
その人と勇気を出して会話してみることで、
思っていた人と全然違う!
ということは結構あります。
もしその人を自分が怖いと感じていて、会話するところまで持っていけない場合は、
挨拶だけはしましょう。
会社でもどこでも、まずは自分から挨拶をして、そこで返ってくる相手の声のトーンをチェックしてみてください。
「勇気を出して挨拶してみたら、意外と普通に返してくれた」という場合は結構あります。
また、相手の声のトーンが低い場合は、機嫌が悪い、落ち込んでいる、体調不良などのときもあるので、そういったときにハイテンションに接しても嫌がられるのは目に見えているので、その場合は臨機応変に対応してください。
他者への先入観を捨てること
他者の多様性は無限にあるので、この記事で詳細に対策を語ることはできませんが、ここでお伝えしたいことは、
よくテレビを見ていても、コメンテーターが、
この芸能人は○○だよね。
なんて、何の疑いもなく決めつけている場合がありますが、その芸能人と実際会ったこともなければ、会話もしたことがないのに、なぜそのように判断できるのでしょうか?
私はワイドショーなどで芸能人のスキャンダルについて解説している場面を見ると、いつもこう思うんです。
ここで解説している人は、スキャンダルに上がっている芸能人のすべてを知っているのかい?
ってね。
どういう親のもとで育ち、どういう価値観を得て、どういう体験をして今に至っているのか。
仮に犯罪を犯した人がいる場合、その行為自体は許されないものですが、その人の人生を幼少期まで遡ってずっと見ていくと、どうしてそういう心理状態になったのかを知ることができます。
そのすべてを知った上で、犯罪を犯したという事実を見てみると、「これを選ばざるを得なかったんだ」という、何とも切ない気持ちになるんです。
相手のことをよく知ること
嫌いな人に対してもこれは同じです。
私はこの人苦手だな、嫌いだなと思う相手がいた場合、関係をすぐ絶ってしまうのではなく、まずは相手の時空をアコーディオンのようにバーっと開いて、その人がどういった人生を歩んできたのか、できる限り情報収集するようにしています。
「相手の時空を開く」と言いましたが、私たちは他者の一面だけを見て相手を判断している場合が多いからです。
なので、その視点を広げるためには、その人の人生という時空を開くようなイメージで、相手の情報収集を行っていきます。
これは、二本足の自分軸の「②多様性に富んだ柔軟性を持つこと♀」の意識構築の過程で行っていきます。
以前もお話したように、「相手の時空を開く」ことは②の過去に意識を向けることだからです。
私は嫌っている相手に対して、これを徹底的に行なってきて、自分の価値観をどんどん壊していきました。
自分自身があらゆる経験の上で今があるように、他者もそれは同じです。
そこを認められるようになると、相手をフラットに捉えられるようになるだけでなく、自分の多様性がどんどん広がるのを実感できます。
人は、
私はこういう人生を歩んできて、だからこういう価値観を持っているのよ!
私のすべてを知らないくせに、勝手なこと言わないで!
なんて、自分を否定する相手に自己主張することがありますが、自分は他者に知ってもらいたいという気持ちがあって、逆に他者のことは知る必要がない、というのは何ともおかしな話ですからね。
他者を通してなりたい自分を見つける
相手をフラットにとらえられるようになったら、二本足の自分軸「①揺るぎない一本軸♂」によって、
私はこの人から見習うべきことが多いと気づいたから、参考にさせてもらおう。
私はこの人のようになりたくないから、反面教師として学ぼう。
など、自分のなりたい姿を見つけてください。
仮に、やはり相手に対して嫌いという感情が残っていたとしても、二本足の自分軸構築によって捉える相手の存在は、「嫌いなんだけど、その人はその人で一生懸命生きているし、そこを否定する気持ちにはならない」といったような、心で相手と繋がる感覚を得ることができると思います。
嫌いという感情を持ちながらも、心では相手を理解している。
人間意識にとっては矛盾しているように感じるかもしれませんが、これでいいんです。
矛盾を許容できることが、すでにはじまっている多様性の時代の生き方だからです。
のちのち嫌いという感情すら持たなくなる日もくるでしょう。
でもまだそれを目指さなくてもいいと思います。
いい人になろうとしないでくださいね。
「嫌いだな」「嫌だな」という素直な感情はあって当然なんです。
この感情がないと、本当になりたい自分の姿が決められないからです。
でも、相手の存在は心の中で認めている。
なので、
あなたのことは嫌いでも、あなたという存在によって、私のなりたい姿がわかったの、ありがとう。
という気持ちを持つことが、多様性の時代の大事な生き方、選択の方法かなと思います。
背中合わせの自己と他者
人生版ケイブユニバースでは、他者へのルートは無意識の方向性で繋がっています。
本当の他者と繋がるためには、意識を反転させて自分の内側に潜り、他者の位置に立つことが大事ということを、この絵は表現しています。
ヌーソロジーでも、「本当の他者は後ろの方向にいる」と言い、それを
背中合わせの自己と他者
と表現します。
本当の人間関係は、心で繋いでいきます。
反転意識と二本足の自分軸構築によって、それは成されていきます。
他者と向き合うときは視線は前、でも意識は反転させること。
より良い人生は、より良い人間関係から♪
次回もお楽しみに♪