私の宇宙からこんにちは、natanです。
このページでは、私が運営しているYoutube「ろじろじラジオチャンネル」第49回放送時のトーク内容全文をご紹介します。
本日のトーク内容
さあ、始まりました「ろじろじラジオチャンネル」。本日もよろしくお願いします。
前回は、合理機能である思考についてお話しました。今回は、同じ合理機能に属する気持(F)機能についてお話したいと思います。
事前に知っておきたい3つのポイント
気持(F)機能の解説をはじめる前に、まずは毎回お話している、自分の気質を考察する上で事前に知っておきたい三つのポイントを振り返っておきたいと思います。
ポイント1:主機能の見つけ方
まず一つ目のポイントは、自分の主機能を考えるときは、
という視点で考えてください。また、主機能がわからない場合は、
苦手機能から逆算して主機能を探し出すこともできるので、ご自身に合ったやり方で探してみてください。
ポイント2:外向性と内向性に共通する特徴
二つ目のポイントは、すべての気質にだいたい共通するであろう外向性と内向性の特徴です。
外向性(型)の共通の特徴
- 大雑把
- 積極的
- 関心が多岐にわたる
- 人助けをよくする
- 周囲の成長に重きを置く
- 早い
- 自己主張をする
- ごまかす
- 謝らない(外向的気持(F)タイプは例外あり)
- 階層型
- 利益による繋がりを重んじる
- 革新的
内向性(型)の共通の特徴
- 細かい
- 消極的
- 集中力がある
- 人見知り
- 自分の成長に重きを置く
- ゆっくり、遅い
- 自己主張が少ない
- 完璧主義
- すぐ謝る
- 平等型
- 心の繋がりを重んじる
- 保守的
ポイント3:日本人の気質
三つ目は、日本人の気質です。日本人はおおむね「内向感覚・気持(F)型」になるそうです。その気質をみなが持ちながら、それとは別に、人それぞれの気質が存在するので、自分本来の気質と日本人としての気質をある程度区別しながら考察してみてください。
合理機能~思考と気持(F)~
合理機能とは、現れてくる事象に概念規定を与えたり、良し悪しなどの判断を下したりする機能のことで、そこに属するものが思考と気持(F)です。この機能を主機能としてもつ人たちは、ほとんどいつも合理的な判断のもとに生きているので、「判断タイプ」と呼ばれます。
気持(F)機能は、ユングのタイプ論において「感情機能」という言葉で呼ばれています。ですが、書籍『ユングのタイプ論に基づく世界諸国の国民性 そして内向型国民の優れた特性』の著者である山口實さんによると、ユングが言っていることは、感情として「感じる」ということではなく、「私はAのほうがBよりも良いように感じる」という意味での「感じること」なので、それは判断機能であり、感情機能というよりはフィーリング機能と訳した方がユングの考えに近いとおっしゃっていました。
したがって、私も山口さんと同じく、気持(F)機能という言葉でお話を進めていきたいと思います。
気持(F)機能について
気持(F)タイプの基本的特徴
まずは、気持(F)を主機能に持つ人の特徴をご紹介します。気持(F)はそれぞれ外向性と内向性をもつわけですが、ともに共通する基本的な特徴があるので、まずはそちらからご紹介します。
気持(F)タイプの基本的特徴
- (気持ちの動きにもとづいて)イエスかノー、好きか嫌いか、受容か拒否かの評価を行う
- (気持ちの動きにもとづいて)価値判断を行う
- 思考による論理性ではなく、その場の合理性によって判断する(「理屈はどうであれ、ここはこうするのが良い」という判断)
- 物事を円滑にし、整えることがうまい
- 非合理なことが苦手で、無関心や妨害などに対してはイライラする
- 人を喜ばせることが好き
- 他者のために犠牲になることをいとわない
- 論理的思考が苦手
- 楽しく話すのが好き(議論が嫌い)
- 気持ちが切れた場合、ときに冷酷非情
- 自身の判断の再評価はしない
1と2に関して、気持タイプの人は、ただ知覚したり観察したりするということが苦手です。かならず判断を下し、それによって評価した出来事に自分を関連づけるということをします。
たとえば、同じマンションに住む女性を「五階に住むあの素敵な女性」と言ったり、家の近くの工事現場で警備員をやっている男性を「不愉快な警備員」と言ったり、「あのうるさい人」「あの化粧が濃い人」「あの暗い人」とか、かならず自分の評価が入っているということです。そのように人を評価してからでないと、気持タイプの人は外界を自身に印象づけられないようです。
気持(F)タイプは女性に多いようですが、先程の話は、人に対してだけでなく、道を覚えるときもそうだと思います。地図だけで道を覚えてしまう男性と、通りに立つ建物と自分を関連づけないと覚えられない女性。
女性は「○○通りの交差点を左に曲がる」と覚えるより、「あの角にある美味しいパン屋さんを左に曲る」と考えたほうが道を覚えやすいということですね。あのパン屋に行った私、そこのパンは私にとって美味しかったという記憶と評価があって、ようやく自分の中に世界が関連づけられるわけです。
4に関して、気持タイプの人は、物事を円滑にし、整えることが上手で、また、トラブルをもみ消すことも上手です。衝突を好まず、極端なことに対しては逆の立場をとるのではなく、それを馬鹿げていて不釣り合いなことと思わせて、極端さそれ自体をしぼませることによって均衡をとる、というやり方を好みます。
これは、女性によく見られる傾向だと思います。たとえば、Aさんが「Bさんって素敵だよね」と言ったとします。そのAさんのことを自分があまりよく思っていなかった場合、「私はあの人のことが嫌い」とはっきりAさんに言うのではなく、「でもさ~、あの人ってこういう過去があるらしいよ?」と言って、Bさんの価値を下げつつ、Aさんの気持ちを落とすというやり方です。
女子がやりがちな、あの怖~いやつです(笑)私これ苦手です(笑)
そして11に関しては、気持タイプは判断を下すことによって、自分の間違った評価を見直ししなくなるため、いったん評価の過程をやり終えると、その話題や問題は打ち切られてしまうことになります。
気持タイプは自分の気持ちの赴くままに生きているので、他者からは自由でいいなと感じられる反面、凝り固まった立場をとるので、それは自分がもつ価値観について融通がきかないということでもあります。こういう人の考え方は、たぶん、変えることは難しいと思います。
それとは逆に、気持タイプの人が「良い」と価値判断した人に対しては、忠実な姿勢をとるそうです。その評価に関しても、気持タイプは自分の見解を変えようとはしないので、良いと評価した人のあらゆる種類の欠点をも我慢するそうです。
外向的気持(F)の特徴
続いて、気持(F)機能が外向性に振れた場合の特徴についてご紹介します。
9)ある人が「美しい」と言ったら、自分も「美しいですね」と言う感じです。心にもないこと、これは嘘ではないんです。相手を不愉快にしないための行動です。これは、補助機能に気持(F)がきた場合も含めて、場をスムーズに進めていくことができます。
内向的気持(F)の特徴
次に、気持(F)機能が内向性に振れた場合の特徴です。
2)物静かで、一歩距離をおいているため、何を思っているのかよくわからないからです。
内向的気持タイプにとっては、自分の求めているものとまったく合わない他者は、ほとんど目に入らず、その上を通り過ぎていくようです。だから、ときにその人は冷酷な人だと思われてしまうようです。
その他、内向的気持タイプの人はどこか相手を支配するような、何かに押しつぶされるような、息の詰まりそうな感じの人として体験され、周囲の人たちを呪縛するそうです。それによって、このタイプが女性だった場合、その人は不思議な力を獲得し、とくに外向的な男性をとても魅了することがあるそうです。
その理由は、外向的な男性の無意識を揺り動かすからとのこと。ちょっと謎めいたところがある女性の方が男性にモテたりしますもんね。そこでは呪術的な力が働いているのかもしれませんね。
気持(F)機能が優越し過ぎた場合の特徴
外向的気持(F)が優越し過ぎた場合
次に、外向的気持(F)、内向的気持(F)が優越し過ぎた場合に起こってしまうことについてお話します。まずは、外向的気持(F)が優越し過ぎた場合からご紹介します。
内向的気持(F)が優越し過ぎた場合
続いては、内向的気持(F)が優越し過ぎた場合の特徴です。
苦手機能「思考」が与える影響
思考が弱いことによる影響(共通点)
次は、苦手機能についてのお話です。気持(F)機能を主機能にもつ人にとって、苦手機能は思考になります。これに関しても外向性、内向性ともに共通することがあるので、まずはそちらから触れていきたいと思います。
2)たとえば、60歳になっても思考内容が学生時代と変わらないということもあるので、その場合、新しい世界の見え方を獲得できないことになります。
3)自己啓発本、スピ本の濫読、セミナージプシーもこれに該当すると思います。
5)細かく確認ができないということですね。「あ、はいはい、わかりました~」といつも言っているような気がします。「本当にわかってるの?」と言いたくなります(笑)
6)これは唯物論的思考への反動からくるものだそうです。
苦手機能「内向的思考」が与える影響
次に、外向的気持タイプが苦手とするのは内向的思考なので、それが与える影響についてお話します。
外向的気持タイプの人は内向的思考が苦手なのですが、思考ができないわけではありません。考えるべきときに、思考がどこかに飛んでいってしまう、と言った方が正確かもしません。
そういう人は、家に帰った途端、ふたたび考えることができるようになります。つまり、適切なときに思考がやってこないので、自分の思うように思考することができない、ということです。気持(F)が補助機能の場合も起こりやすいことだと思います。
これは私もよく感じていることです。「あのとき、ああ言えば良かった。今になって良い考えが浮かんできたよ」ということはありますね。
そして、外向的気持タイプは考えることを強いられると、内向的思考が弱いので、さまざまな常識的な意見や考えを使い回すことがあります。そうなってしまう理由は、急いで考えなければいけない状況において、自分の本当の考えがまだ表現できる水準にまで浮かび上がってきていないので、そこでいくつかの常識的な意見を述べたり、記憶にあるネタを使って思考の弱さをカバーするからだそうです。
さらに、外向的気持タイプはその思考の弱さをカバーしてくれる強いリーダーを求めているように思います。結婚において、女性の場合は、思考タイプをパートナーとして無意識的に選ぶ傾向があるようです。ここでも無意識の補償作用が働いているというわけですね。
苦手機能「外向的思考」が与える影響
続いては、内向的気持タイプが苦手とする外向的思考が与える影響についてのお話です。
内向的気持タイプは、物静かで目立たない見かけとは打って変わって、無数にある外界の事実に関心があります。でもそれは未発達な思考機能のせいで、ゴシップ系の情報に偏りがちだと感じます。
そして、もし内向的気持タイプの人が外向的思考を創造的に用いることを望んだとしても、外界が抱える難題を背負い込み、資料や文献、事実の山に押しつぶされる羽目になるそうです。こうして、時にその人の未発達な外向的思考は泥沼にはまり込んで、つまらないことにもいちいち関わり合ってしまうようになるそうです。
さらに、内向的気持(F)が優越し過ぎた場合、原初的な思考が動き出し、その人を具体的事物と現実の奴隷にしようとするそうです。そのため、ときには常識では考えられないことまでやってしまう、たとえば、世界中の不幸を一身にまとった悲劇的なヒーローを演じるようにもなるそうです。
補助機能が伴った場合&その他
気持(F)機能の最後の解説になります。気持(F)機能に補助機能が伴った場合、どのような特徴が表れるかをお話したいと思います。自分の主機能が気持(F)かどうか、またはどの機能を補助として普段から用いているかという考察のヒントになると思うので、参考にしてみてください。
考察のヒント1:気持(F)+感覚
考察のヒント1つ目として、気持(F)に非合理機能である感覚が補助機能として伴った場合の特徴です。感覚機能は現実を捉える機能でもあるため、この組み合わせは、仕事や家庭などで出やすい態度だと思われます。
3)このタイプが卓越したセンスを発揮するのは、配偶者や友人を選択するときです。あまりに常識はずれの人物を選んだりはせず、社会的に受け入れられる枠内にいることを望みます。
5)前回の思考機能でもお話しましたが、感覚機能を合理機能が支配したとき、肉体に対して制限をかけやすいので、筋トレなどをするときはストイックになりがちなのでは?というのが私の考えです。女性において、美しさというところに価値を置いている方は、筋トレ以外でも、美容系でもストイックになりがちかもしれないなと考えています。
考察のヒント2:気持(F)+直観
考察のヒント2は、気持(F)に直観が補助機能として伴った場合の特徴です。この組み合わせは、仕事だけでなく趣味にも表れてくると思います。
考察のヒント3:職業の例
考察のヒント3として、気持(F)を活かせる職業の例をご紹介します。
いつもは考察のヒントはここまでなのですが、気持(F)タイプにはまだ考察のヒントがあるので、ご紹介したいと思います。
考察のヒント4:話し方
考察のヒント4は、話し方です。本来、気持(F)と思考は反発していますが、気持(F)に思考が召使いのように従属していた場合、その人はとても雄弁になります。そして、その人が話している内容に一貫性がない場合は、その場の雰囲気で話している可能性が高いので、気持(F)が主機能として働いていると考えられます。
もし、話している内容に一貫性があれば、何かを知覚して話しているので、気持(F)は補助機能として働いていると考えます。
考察のヒント5:感情操作
考察のヒント5は、感情操作をしているかどうかを見てみてください。
自己卑下しつつ、相手にわからないように、相手のふところに入り込んで、巧みに相手の感情を操作していることがあります。これは、否定的なことだけでなく、肯定的に相手を持ち上げようとするときにも、このような態度をとるときがあるようです。
でも、その場の雰囲気で相手を持ち上げすぎるときもあるので、その場合は、持ち上げられてしまったその人こそ、自分でしっかり自分の力量を理解していないといけないと感じます。とにかく、場を盛り上げること、人を持ち上げることがこのタイプは上手いので、周囲の人はそれに振り回されてしまうこともあります。この点も考察のヒントとして考えてみてください。
以上が気持(F)機能のご紹介でした。今日お話した内容は、気持(F)機能の大まかな特徴であり、自分が気持(F)タイプであっても、当てはまらない特徴もあると思います。あくまでも考察のヒントとして捉えていただければ嬉しいです。
というわけで、次回はタイプ論の総括、そして苦手機能との向き合い方についてお話したいと思います。
それでは今日はここまでです。
ご視聴いただきまして、ありがとうございました。
また次回もぜひ聴いてくださいね。
それではまたお会いしましょう!バイバイ!