私の宇宙からこんにちは、natanです。
このページでは、私が運営しているYoutube「ろじろじラジオチャンネル」第26回放送時のトーク内容全文をご紹介します。
本日のトーク内容
さあ、始まりました「ろじろじラジオチャンネル」。本日もよろしくお願いします。
これまで、感情別の浄化ワークについてお話してきました。
今回は、インナーチャイルドに焦点を当てて、インナーチャイルドの癒やし方について、私なりのやり方、そして私なりの考え方をお話したいと思います。
インナーチャイルドとは心の内側にいる子供のことで、大人になっても変わらずに続いている、自分が幼かったときの思考パターンや習慣を指します。そういった思考パターンや習慣をイメージの中で擬人化させたとき、幼少期の自分にそっくりな存在が内側に見えてくるのです。
幼少期に親子関係で問題を抱えていたり、トラウマになるようなショッキングな出来事を体験したりすると、インナーチャイルドは傷を負うことになって、外側の自分が大人になったとき、その傷によって人間関係などでさまざまな問題が引き起こされるようになります。
インナーチャイルドに関する詳しい説明は、専門家の方たちがユーチュブ内でたくさん解説動画を挙げられているので、このチャンネルでは、心理カウンセリングや心理セラピーなどに通わない日、もしくはそういったものに通っていない方が日常的に行えるインナーチャイルドの癒やし方についてお話していきたいと思います。
今回お話する内容は以下の内容です。
- 悲しみの癒し方
- 怒りの出し方
- インナーチャイルドとの上手な付き合い方
- 自我意識のケア
- エネルギー浄化とインナーチャイルドの関係について
【1】悲しみの癒し方
インナーチャイルドはこれまで自我意識によって抑圧をされ続けてきた歴史があり、それは今に始まったものではなく、何十年も前から始まっています。抑圧されたインナーチャイルドにとって多くを占める感情は、悲しみの感情だと私は考えています。
第8回の放送でアップした内容も合わせて今回のお話を聞いていただけると嬉しいのですが、私が自分のインナーチャイルドにまず最初にしたことは、インナーチャイルドを心ゆくまで泣かせてあげるというものでした。
私はぬいぐるみを抱きしめて、そのぬいぐるみの頭を優しく撫でながら、インナーチャイルドに向けて自分の名前を呼んであげて、自分の腕の中で思いっきり泣かせてあげました。私は本名が奈々というので、「奈々ちゃん、奈々ちゃん、大好きだよ」「可愛いね」と声をかけてあげました。
もし、幼少期の頃に呼ばれていた愛称などがあれば、その名前で呼んであげると良いと思います。
するとインナーチャイルドは泣き始めるんですね。自分の存在を認識してくれたこと、そして、それを無条件に受け入れてくれたことが嬉しくって、子供がお母さんの腕の中で泣くのと同じように、わんわん泣き始めるんです。
インナーチャイルドを癒やし始めたばかりの頃は、インナーチャイルドが何に対して悲しんでいるのかを詮索することはしません。なぜなら、癒やし始めたばかりの頃は感情がとにかく溢れてきて、何が原因で泣いているのか、悲しんでいるのかがわからないからです。
さらには、その頃はまだインナーチャイルドと自我意識の絆が構築されていないので、インナーチャイルドの思いを自我意識がうまく翻訳できないからです。ですから、最初の頃はただただ無条件にインナーチャイルドを泣かせてあげる、そして優しく寄り添ってあげることが大切だと考えます。
このときには、自分がインナーチャイルドの親になった気持ちで温かく寄り添ってあげてください。そして「私はあなたの存在をしっかり認識しているよ、受け入れているよ」という意思表示の気持ちも込めて、インナーチャイルドの名前、そして「可愛い」「大好き」と声をかけてあげてください。
【2】怒りの出し方
これは幼少期の頃に、感情をグッと堪えて我慢してきたことがある人に向けてのお話になります。
怒りの感情はこれまでもお話してきたように、エネルギー浄化のワークによって解消していきます。この場合の怒りというのは、エネルギー量がかなり大きいものになります。
そして、感情のエネルギー浄化も板についてきて、さらにはインナーチャイルドとの関係性がうまく構築できてくると、小さな怒りの感情にも気づけるようになってきます。すると「これはインナーチャイルドが感じている怒りだ」といったように、湧いてきた怒りの感情を分析できるようになります。
ただ、幼少期の頃に感情をグッと我慢してきた人にとっては、怒りの感情を感じた瞬間、反射的にそれをグッと堪えてしまうクセがついている場合があります。現に私もそうでした。
ですから、インナーチャイルドが発している小さな怒りの感情に気づけるようになったら、このように対処してみてください。自分の体、二の腕でいいので、優しくさすりながら、「怒ってもいいよ、大丈夫だよ」「誰も見てないから、いま怒ってもいいよ」とインナーチャイルドに言ってあげてください。
幼少期の頃からのクセで、「怒ること=ダメなこと」という固定観念が付いてしまっているので、その固定観念を外してあげます。そして、怒りを出すことが上手ではないので、優しく誘導してあげることで怒りを出させます。
「怒ること=ダメなこと」という固定観念は、どういった状況で持ったかというのは人それぞれ出来事が異なるんですが、私の場合は母親の方がいつも怒ったり悲しんだり泣いたりしていて、私はその愚痴の聞き役だったのです。
だから私の場合は「お母さんを慰めたい、悲しませたくない」という思いがあって、自分の怒りを抑えるようになりました。そして、「私が怒っちゃダメだ。悲しくて怒っているのはお母さんの方なんだ」ということで「怒ること=ダメなこと」という固定観念を持つようになりました。
このインナーチャイルドの怒りというのは、ただ闇雲に発散させればいいというものではなくて、「怒っていても私はあなたのことを受けいれているよ、嫌いにならないよ」という、自我意識側の態度や姿勢も重要になります。なぜなら、その態度や姿勢を見て、インナーチャイルドは安心して感情を出すからです。
だから、「私の前だったら怒っても大丈夫だよ」「誰も見てないから、今怒ってもいいよ」と言ってあげることが大事だと考えています。
怒りの感情を出せるようになることは、小さい子どものトイレトレーニングに似ています。子育て経験のある方は、そのようにイメージしていただければこの話が理解しやすいと思います。
子供が小さいときは、お母さんやお父さんがトイレに付き添って行ってあげないと子供はトイレに行きたがらないですよね。さらには、ウンチの仕方もまだ上手じゃないですし、親が一緒になって踏ん張ったりして排泄を促しますよね。
親の前でならおしっこやウンチができる。その状況を親は「汚い」「はしたない」なんて一切思いませんよね。逆に喜びますよね。だから、トイレトレーニングに挑む子供を温かく見守って、そしてトイレが上手くできてもできなくても、頑張った子供を認めてあげるのが親の役目だと考えます。
このように、トイレトレーニングと同じく、インナーチャイルドの怒りの感情もスムーズに出せるように自我意識である自分が親となって優しく見守りながら、感情の排出を促していくという態度でいることが大切だと考えます。
【3】インナーチャイルドとの上手な付き合い方
インナーチャイルドとの上手な付き合い方には、ポイントが3つあります。
- 日々、声をかけてあげること
- 体の感覚や感情を感じること
- 他者として見ること
日々、声をかけてあげること
何でも良いので語りかける
インナーチャイルドは無意識側に存在するので、言葉というものを持っていません。すべて感情や雰囲気で、自分の気持ちを自我意識に伝えてきます。自我意識はそれを感じ取って、翻訳して、言語化して理解します。
インナーチャイルドとの関係が始まったばかりの頃は、その意思疎通が上手くいかないことがほとんどです。すぐできる人もいれば、できない人もいます。ですから、どちらの場合にせよ、大事なのは毎日、いつもで、インナーチャイルドに声をかけてあげるということ。まずはそこからはじめてみてください。
インナーチャイルドに声をかけることで、「あなたの存在をしっかり認識しているよ」という意思表示ができます。そして、「どんなときでも私はあなたのことを気にかけているよ」と、すぐ側で支えている、見守っているということも伝えることができます。
そして、何でもいいので、インナーチャイルドに向けて語りかけてみてください。
私がよくやっていたのは、スーパーに買物に行ったとき、「何食べたい?あ、アレ食べようか」と私が問いかけると、ワクワクが起こってくるんですね。すると、「あ、喜んでる。よし、じゃあ今日の夕飯は〇〇にしようね」と言えば、さらにワーイという感情が起こってくる。
こんな感じでインナーチャイルドが何を食べたいのか、何をしたいのか、自我意識である私の方から聞いて、どういった感情が上がってくるかをチェックしていました。
自我意識がインナーチャイルドの身代わりになる
あとは、とある事象に遭遇したとき、自分の中で嫌な感覚が上がってきたら、「この出来事いや?嫌い?」とインナーチャイルドに聞いて、「じゃあやめようか」と聞いて、気持ちがスッと楽になったらその事象を回避します。
もしくはどうしても回避できない事象であれば、「私があなたの代わりにこれをやるから、あなたはしなくていいよ」と自分が身代わりになって対応するということもやります。
ですから、インナーチャイルドに対する日々の声掛けというのは、存在の肯定でもあり、コミュニケーションでもあり、自我意識が守ってくれるという信頼関係や絆の構築にとって、とても重要な行為になります。
体の感覚や感情を感じること
インナーチャイルドを語るときはどうしても擬人化して話すことが多いので、自分の中に小さい子供が住んでいて、自分と同じように声を発していると思ってしまう方が多いと思いますが、じつは違います。
インナーチャイルドは無意識側に存在するもので、その本性は自分の過去の感情や思考パターン、習慣です。ですから、インナーチャイルドは言語を持っていません。
言語を持っていないインナーチャイルドの表現方法は、体を通して感覚や感情を自我意識に対して上げてくるというものです。その感覚や感情を自我意識が言語に翻訳して、理解するため、どうしてもインナーチャイルドを語るときは擬人化された状態で語る形になってしまいます。
インナーチャイルドからの声を必死で聞き取ろうとしている方がいらっしゃるようですが、声は発していません。発しているのは「声なき声」であり、それは体を通して感じる感覚や感情です。
その感覚や感情を自我意識である自分がしっかり掴んで、「この感覚は何だ?心がズーンと重たいぞ。これはどういうメッセージだろう?」というような形で、インナーチャイルドが発している声なき声、そしてメッセージを翻訳してみてください。
インナーチャイルドとのコミュニケーションには、感性や繊細な感覚が必要なので、そういった能力や技術を身に着けていく必要があると考えます。
他者として見ること
インナーチャイルドは結局のところ自分自身なので、インナーチャイルドを自分の延長線上に存在するものと自我意識は捉えてしまうところがあります。でも、そう捉えてしまうと、自我意識の勝手なイメージでインナーチャイルドを捉えることになり、本当のインナーチャイルドの思いを知ることができなくなります。せっかくインナーチャイルドの存在を知覚できたのに、新しい抑圧関係、従属関係が始まってしまいます。
だから、ここで大切なことは、インナーチャイルドをしっかり他者存在として見る、他者存在として捉えるということです。
他者としてインナーチャイルドを捉えると、自我意識は勝手にインナーチャイルドの思いを想像すること、決めつけることができなくなります。なぜならそれは、人間関係と同じく、コミュニケーションというのは他者からの反応があり、それを自己が受け止めることによって開始されるものだからです。
インナーチャイルドと自我意識の関係もこれと同じで、他者存在としてのインナーチャイルドの反応があって、それを自我意識が受け止めることによって正しいコミュニケーションが開始されます。
自我意識はインナーチャイルドの親として、インナーチャイルドに寄り添って、温かく見守って、ときには自分が身代わりになってインナーチャイルドを支え、そして守る存在です。
ときどき、インナーチャイルドに自分の気持ちや悩みを聞いてもらっているという人がいるようですが、それは絶対ダメです。それは人間の親子関係で言えば、親子の逆転現象に該当するものであり、幼少期の頃の私が経験したように、子供が自分の気持ちを我慢するようになってしまうから絶対ダメです。
そうではなくて、自我意識がインナーチャイルドの気持ちを聞いてあげる。自我意識はインナーチャイルドを守り支える存在です。その自我意識の立ち位置を絶対に忘れないようにしてくださいね。
【4】自我意識のケア
自我意識とインナーチャイルドの関係性について
ここまでお話を進めてきて、勘の良い方はお気づきになったかもしれませんが、インナーチャイルドと自我意識の関係というのは、子育てと似ている…というか、同じだと私は考えています。
自我意識が親、インナーチャイルドが子供です。年齢としては、ヌーソロジー的な観点でいうとインナーチャイルドは7歳ぐらいだと思われるのですが、私が実際感じているインナーチャイルドの特徴から推測すると、3歳から5歳くらいかなと感じています。7歳はちょっと大人ですね。
ですから、「3歳から5歳くらいの子供を自分は育てているんだ」という意識を持ってインナーチャイルドと向き合うと、どう接すればいいか、どう対処すればいいかが自ずと見えてくると思います。
そういった中で、子育て中は親側も大変な思いをしますよ。いつでも子供優先で物事を考えないといけないし、自分のことは後回しになって、子育てを頑張れば頑張るほど、自分が疲弊していく。楽しい、嬉しいはずの子供の成長を、心から喜べない状態になってしまいますよね。
自我意識もこれと同じなのです。インナーチャイルド優先で取り組んでいく、そして何かあったら自我意識がインナーチャイルドの身代わりになる。
「自分がインナーチャイルドを守るんだ!」と決心したとはいえ、やはり日々の中で「辛いな」「私の方が支えてもらいたいな」「守ってもらいたいな」という気持ちは当然ながら湧いてきます。この状態が、私が第11回でお話した、鬼滅の刃の竈門炭治郎が自分の自我意識に重なって辛いと言った話に繋がるのです。
だから、インナーチャイルドとの関係構築というのは、自我意識にとっては、はな垂れ小僧がいっぱしの男性に育つ過程でもあるので、自我意識にもかなりの負荷がかかります。
親子関係にも見られるように、自由気ままに生きてきた自分に、はじめて子どもができて、「甘えていられない」「本気になって育てなきゃいけない」と心から思い、ようやく精神的に大人になれるように、子供の存在によって自分も大人になることができる、そんな状況に似ています。
でもそれは自我意識にも大きな負荷がかかるので、インナーチャイルドと向き合うと同時に、自我意識とも向き合っていく必要があるんですね。
自我意識との向き合い方
では、ここから自我意識との向き合い方についてお話します。
自我意識との向き合い方は、まずは鏡を見ること、そして鏡に写った自分をじっくり観察してください。そして気になるところが見つかったら、鏡に映る自我さんに対してこう語りかけてあげてください。
顔が疲れているようだったら…
顔が疲れてるね、いつも頑張ってるからね、ありがとう、今夜はゆっくり休もうね。
髪色が落ちたり、白髪が気になったら…
髪の色が落ちてるから、今度髪を染めてあげるよ。
美容院に行こうね。
マニキュアが落ちてるから、あなたの大好きなあの色で塗ってあげるよ。
その他にも、見た目だけでなくて、鏡に映る自我さんに対して、いつも頑張っていることへの感謝の気持ちを述べてあげてください。
いつもありがとう。
あなたは本当に頑張ってるよ。
だから今日は弱音吐いていいよ。
インナーチャイルドと同じく、自我意識にも寄り添う、そして感謝を伝えるということが大切です。
【5】エネルギー浄化とインナーチャイルドの関係について
前回、前々回の放送で感情別の浄化ワークのやり方について解説してきましたが、浄化ワークをすると、じつはその後に、インナーチャイルドの方から「私はこういうことで傷ついてきた」とか「私はこういうことが嫌なの、本当はやりたくないの」といったように、本音が上がってくるようになります。その本音に対処することで心の問題が解決できたり、自分らしい人生を歩めるようになります。
インナーチャイルドの存在自体は、自我意識が比較的容易に知覚することができるんですが、この本音は無意識の結構深い部分にあるもので、なかなか容易に知ることはできないんです。なぜなら、条件反射的に出てきている感情が邪魔をして、本音が上がりづらくなっているからです。
ですから、本当に自分の人生を変えていきたい、他者の視線を気にすることなく、自分軸を持った私になりたい、自分らしくありたい、自分を大好きになりたいと思った場合は、この本音をしっかりと認識していく必要があると考えます。
でもその本音は簡単に見いだせるものではないので、条件反射的に出ている感情をまずはしっかり浄化してから、自分の心と向き合うというステップを経ることで本音を見つけることができます。
最初はかなり忍耐力を持って、感情そしてインナーチャイルドと向き合っていく必要があります。そして、こういった努力はかならず報われます。
だって、相手は自分自身なのだから、たとえ世界を敵にまわしても、最後の最後まで味方でいてくれるのは自分自身だからです。その自分自身を信頼して、忍耐強く、自分の心そして感情、インナーチャイルドと向き合ってみてください。
インナーチャイルドとの関係構築は、インナーチャイルドの存在を知覚しただけでは何も前に進みません。必要なのは私たち自身の「愛する能力」によって、良好な関係を築いていくことです。このことをぜひ覚えておいていただけると嬉しいです。
良好な関係を築き、インナーチャイルドの傷も癒えてくると、今度は絶妙なバランスをもってインナーチャイルドが自分と融合していくという、新たな段階に入ります。でもそれは、インナーチャイルドがいなくなるとか、成仏するとか、そのようなことではありません。
インナーチャイルドは大事なあなたの一部です。それは大事な記憶、大事な思い出、あなたの大事な人生です。
インナーチャイルドとの融合によって感じられてくるものは、より人生に存在の重みが増してくる、生きることの意味について知るようになる、そんな感じでしょうか。この段階はぜひご自身で体験してみてくださいね。
最後になりますが、一つだけお話したいことがあります、それは…
インナーチャイルドと向き合い、自我意識とも向き合っているその「私」という存在はいったい何者なんでしょう?インナーチャイルドでもない、自我意識でもない、その第三者としての「私」、そしてその位置。
こういった経緯を経て、心理学の領域から哲学の領域に出ることになります。これが私の通ってきた道です。
というわけで、五回に分けてお話してきたエネルギー浄化についての解説を終わります。みなさんもぜひ感情とお友達になれるよう、エネルギー浄化にチャレンジしてみてくださいね。
このお話が、みなさんの気づきの一つになったら嬉しいです。
それでは今日はここまでです。
ご視聴いただきまして、ありがとうございました。
また次回もぜひ聴いてくださいね。
それではまたお会いしましょう!バイバイ!