
私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は、進化の観点からみた場合の女性言語に関するお話です。
◎前回までのお話はこちら↓
▼ 参考文献 ▼
以下の記事は、性別問わず、無意識(内なる私)の性質や他者性の特徴、他者と絆を育むために必要なコミュニケーション法が、女性器の性質に現れていると捉えながら読んでみてください。(性器は世界空間の構造的射影であり、それを象徴したものが人間の性器です。)
また、女性の心と体の特徴の把握として、文面そのままの意味で読みすすめても構いませんが、けっして性器信仰&女性優位として捉えないようにお気をつけください。
コスモ・ライフォロジーでは、性器を宇宙論として語っています。
性の衝突の理論
今日は、女性言語を進化心理学の観点からお話してみたいと思います。
どんな動物の世界でも、だましの行為はあります。
シリアゲムシのオスは、メスの大好物である死んだハエでメスを誘惑して交尾をしますが、射精するとすぐにそのハエをとり上げてしまいます。
セックスという戦場で、だましの戦略を用いるのは、人類も例外ではありません。
なぜセックスにおけるだましが、これほどに一般的であるのか、進化的に深い洞察と思われるのが、
性の衝突の理論
です。
男女の考えの相違が原因で性の衝突が起こり、これが何世代にもわたってくり返されるうちに、それぞれの性が相手をうまく操って、最善の妥協点を見出そうとするようになる…という理論です。
たとえば、裕福な男性を好む女性とセックスをしたい男性が、裕福な振りをすることで目的を達成できるとしたら、裕福な振りをするのは、男性に進化的に利益をもたらすものとなります。
また、女性にとっては、嘘を見抜き、あてにならない偽りの姿ではなく、真の姿を見抜くことが進化的利益につながります。

進化の観点からいうと、女性は並外れて貴重な生殖能力を備えています。
子どもを産むために長期間にわたる、喜ばしくも大変な妊娠期間を経ます。
男性は進化のために、この貴重な生殖能力を利用しようともくろみます。
そのため、もっとも一般的なやり方は、真剣に求愛することです。
多くの男性が、真実の愛を女性に示し、女性の気を惹こうとさまざまな手を使います。
ユーモアのセンスを見せたり、女性が抱える問題に同情を示したり、お行儀よく振る舞ったり、身だしなみに気をつけたり、女性とできるだけ一緒に過ごそうとしたり、援助を申し出たり、夕食をおごったり、贈り物を贈ったり…。
もちろん、大半の男性は、最初はいいところばかり見せようとするあまり、少しばかり弱点を隠そうとしたり、真実を曲げたりするかもしれません。
昔から、交際には些細な嘘はつきものです。
セックスに心のつながりを求める女性
ほとんどの女性が、男性とのセックスに同意する前に、なんらかの心のつながりや思い入れを求めます。
進化の観点からいうと、これは生殖に成功した祖先から、女性が受け継いでいる感情の知恵です。
男性側の感情的な思い入れ、とくに真実の愛が、女性が病めるときも、すこやかなるときも、太っていても、痩せていても、彼がずっと一緒にいてくれるという心強い証となります。

愛情があれば、男性は一人の女性とその子どもに、関心や必需品や保護を与えてくれます。
愛を感じていない男性は、心変わりしやすいです。
女性に対する気持ちを誇張する男性
人間の性心理を専門分野とする、テキサス大学の進化心理学者デイヴィッド・バスの研究によると、女性にセックスさせようとする際に、男性が気持ちを偽って伝えることは非常によく使われる手であることがわかりました。
240人の女性と、239人の男性に、これまで異性にどのような形でだまされたかを挙げてもらいました。
すると、男性陣は下記のように述べました。
上記にあげたパーセンテージは、実際の割合よりも低いと思われます。
112人の男性を対象にした別の調査では、71%が「セックスしたいがために、女性に対する気持ちの深さを誇張して告げたことがある」と認めているからです。
ウソを見分ける女性たち
だまされる女性が多いからといって、セックスのゲームで女性が無力な存在であると結論できるのはまったくの間違いです。
男性が後腐れのないセックスを強く望んでいることを、女性は心得ています。
実際、嘘つきを見分ける賢明な方法を生みだしているからです。
女性は、顔の表情や身振りのような、言外のサインから心情を読みとる能力に長けています。
顔の表情から内心の思いを推察したり、声の調子から真剣さを判断したりするだけでなく、男性の社会的評価や過去の性生活などの情報を集めたりもします。

進化心理学者のマーティー・ヘイゼルトンは、女性が男性に騙されないようにするために、さらなる手立てを用いていることを発見しました。
それは、
つねに相手の感情を疑う姿勢
です。
たとえば、二度目のデートで、男性は女性に心から愛していると告白するとします。
そう聞いて、男性の女性への気持ちについて、どう推測するのが正しいでしょうか?
ここで女性が犯しがちな、間違った推測は二つ考えられます。
- 男性が真に愛しているのに、嘘をついているとみなすこと
- 男性がうまく嘘をついているだけなのに、本当に愛されていると思ってしまうこと
進化論によれば、ここで騙されることで、女性は昔から大きな代償を支払ってきたといいます。
騙された女性は自分では望まず、時宜も得ない妊娠の危険にさらされます。
劣った遺伝子を植え付けられ、おそらくは協力的な父親の助けなく、子どもを養育しなければならなくなります。
そこで、女性は独特の心理を進化させてきました。
「つねに相手の感情を疑う姿勢」をとり、言葉で思いの深さを語るというような、簡単に「振り」ができることに、過度に関心しないようにしてきたのです。
真剣な思いを抱く男性も、長い時間をかけて言葉以上のもので、その思いを訴えなければならなくなります。
しかし、「軽く一発やる」ことにしか関心のない男性は、少しでも時間がかかりそうになるとウンザリしてしまい、もっと騙されやすく、簡単にセックスさせてくれそうな女性へと標的を変えます。
現代の男性と女性は、大昔から延々と続いてきた騙しの技と、それを見抜く技を競う、軍拡競争をくり広げているかのようです。
相手の本心を知りたい女性
以前もこのブログで、男性と女性の会話の違いについてお話したことがありました。

そのなかで、私が個人的に女性言語のあるあるネタ殿堂入りは、「大丈夫」という言葉です(笑)
●大丈夫だから
(男)安心して任せてほしい
むしろ関わらないでほしいという意味であることも多い。ただし体調の場合は、限界を超えていてもこの言葉を発する場合があるので注意が必要。
(女)助けてほしい
状況によって真逆の意味を持っている言葉。本当に「大丈夫」な場合もあるが、手を差し伸べてもらいたいのに自分から頼めず、大丈夫と言っている場合も多い。
今日の進化心理学の観点でいえば、女性が「大丈夫」と言うのは、「助けてほしい」ということだけでなく、

あなたは私をちゃんと助けてくれる人なのかしら?
と探りを入れている状態です。
うん、私はつねに探りを入れている方です(笑)
だから、「つねに相手の感情を疑う姿勢」という女性言語の特徴に、大いに納得しちゃいました。
助けてもらいたいのに、自分から頼めず、大丈夫と言ってしまう場合は、職場とか知人とか、そんなに関係が深くない相手に対してそう思っています。
しかし、身近にいる家族、とくに主人なんかには「大丈夫」と言いつつ、

私のことをどれだけ大切に思ってるかしらん?
と探りを入れたいときに使っていることに気づかされました(笑)
女性にとって言葉とは、
相手の本心を知るために使うもの
という感じですね。
だから前回お話したように、女性は関係性のために言葉を使うんですね。
なので、私が男性言語を聞いても、言葉の内容より、言葉とその男性の行動や生き方までも含めてとらえてしまうのは、そういった理由があるからなんだと納得できました。
そこで男性が嘘をついている、言葉と行動がともなっていないとわかった瞬間、女性は断固、その男性を拒絶するだろうなと思います。
信頼回復は望めないくらいに…。
これも女性特有の生存戦略かしら…。
まとめ
というわけで、女性言語の特徴についてのお話でした。
これをわかったからといって、相変わらず男女の言葉の差は埋まらないので(笑)
次回は、女性言語の課題と改善方法についてお話したいと思います。
次回もお楽しみに♪